古代兵器ポセイドン「しらほし姫」
古代兵器ポセイドンは、数百年に一度生まれる海王類と会話をすることのできる人魚姫のことで、現在は「しらほし姫」がその力を有している。
海王類を従えることができる力は悪用すれば世界を滅ぼしうるほどのものであり、バンダー・デッケン一族はその能力を世代を超えて探し求めていた。
しらほし姫の正体を知るものは地上には数少ないが、その存在が知れ渡ればポセイドンを悪用せんと近づく人間が増えることは間違いないだろう。
今回は、ポセイドンの「その力を正しく導く者」とはいったい誰なのか、また、古代兵器ポセイドンの役割とは一体何なのか、考察していく。
古代兵器ポセイドンの役割
数百年前から兵器として恐れられた存在である古代兵器であるが、ポセイドンは「その力を正しく導く者」とともに、その力をある目的のために使うことになるようである。
ポセイドンの役割としてまず挙げられるのは、魚人島の民を「タイヨウの下」、つまり地上まで送り届けることだろう。
海王類が「方舟ノア」を引くことでその目的は達成される。
数百年前の人魚姫に対してジョイボーイが人魚姫にそれを約束したものの、ついぞ果たされることはなかった。その意志を継ぎ、人魚姫を導く存在である「その力を正しく導く者」がおそらくルフィだと考えられるだろう。
ここまでは多くの読者が知る確定的な事実であるが、ポセイドンの役割はおそらくこれだけではない。
海王類というと、凪の海に住んでいることが思い出される。
つまり、分断された4つの海を1つにするオールブルーの形成にも海王類の力が必要不可欠なのである。
そもそも、海王類が元々凪の海に住んでいたのかどうかはわからないが、偉大なる航路形成のために凪の海という住処を与えられた可能性はまだ否定できない。
実は生息範囲が限られている存在はもう1つある。クジラだ。
西の海にのみ生息すると言われるラブーンのような「アイランドクジラ」は、元々世界中に生息していた可能性が高い。
オールブルーの形成にはこのクジラと海王類海王類が4つの海をかき乱し、数々の海の生物の生息地を拡大させる必要があるのではないだろうか。
このポセイドンの役割も、クジラ達と海王類が「2人の王」が出会う日を喜んでいる理由だと考えられる。
生まれてくるよ…!!僕たちの王が生まれるよ…遠い海でも生まれるね…2人の王がまた出会う日をクジラ達も喜んでいる
第968話(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)
ノアで魚人島の民を地上に送り届けること、凪の海を崩壊させ、海王類とクジラの力で海を1つにすることが古代兵器ポセイドンに託された使命なのではないだろうか。
コメント