【ワンピース考察】古代兵器ウラヌスの正体

ワンピース研究・考察

古代兵器ウラヌス

 ウラヌスは神の名を持つ3つの古代兵器の中で最も謎に包まれた兵器である。

 現時点では名前以外にほとんど情報がないために考察をすることが非常に困難であるが、限られた情報の中から可能性を考えていく。

 「ウラヌス」はギリシャ神話に登場する天空神であり、ギリシャ語で「天」という意味を持つ。

 海神の名を持つ古代兵器ポセイドンが海王類を従える人魚のことであることから、古代兵器ウラヌスが天に関連した兵器であることは間違いないだろう。

 今回は、作中に登場した「ある台詞」から古代兵器ウラヌスの正体に迫っていく。

「Dはまた必ず嵐を呼ぶ」

「Dが嵐を呼ぶ」(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 この台詞は作中で何度か登場している。この台詞の真意は謎に包まれたままであり、この言葉は一見すると比喩表現とも捉えられるが、実際にDの一族が本当に嵐を呼ぶことができると考えると古代兵器との関連が見えてくる。

 「また」という表現は、Dの一族は、かつて嵐を呼んだことがあり、今後のも同様のことが起きることを示唆している。

Dの一族の呼ぶ嵐とは何か

 地震や雷、噴火、津波などの古くから現実世界でも恐れられてきた災害はこれまでに何度か登場している。(グラグラの実、ゴロゴロの実、マグマグの実、アクアラグナなど)

 Dの一族が嵐を操る能力を有していることも考えられるが、今のところそのような描写はなく、かつてDの一族の中に天候を操る能力者がいたとしても「Dが嵐を呼ぶ」という表現にはつながらないのではないだろうか。

 天に関する災害として嵐や雷のような天災が挙げられる。これらに関する描写は、シキとロジャーが戦ったエッドウォーの海戦やルフィが処刑寸前で雷で撃たれたこと、ドラゴン登場時の突風など様々な場面で描かれているが、それらの共通点は、Dの一族が関わっていること、そしてDの一族の窮地を救っていることである。

処刑台で笑うルフィ (出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 Dの一族が天に生かされることがなければ、ロジャーもルフィも命を落としていたかもしれない。そうやって遥か遠い昔から脈々とDの意志を受け継いできたのかもしれない。

 このような事を総合して導き出される1つの解は、Dの一族の窮地にまるで彼らを生かすかのように起こる嵐そのものが兵器として恐れられたのではないかということだ。

天に生かされた「ある王国の一族」

 Dの一族の窮地には天の救済があると仮定するならば、空白の100年に起こった戦争でも嵐が起こった可能性がある。

 Dの一族が戦争で敗戦した民でありながら今日まで意志をつないできたのには、ロジャーやルフィを生かした嵐が、Dの一族の全滅を防いできた可能性は大いに考えられるのではないだろうか。

 それによって逃れた人々が一方では海賊となり、また一方では石工職人としてポーネグリフを刻むことで生き延びてきたと考えられる。

 つまり古代兵器ウラヌスは、ウラヌスという世界を滅ぼしうる兵器が存在していたというよりも、Dの一族を生かすように起こる嵐を敵側がDの一族の扱う兵器として恐れたことで生まれたものだといえる。

 だからこそウラヌスに関する伝承はほとんど残っておらず、他の古代兵器に比べて情報が少ないのかもしれない。

天がDを生かそうとする理由

スモーカーの発言(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 「Dはなぜ天に生かされるのか」

 ここでこのような疑問が湧くのは当然である。

 考えられる理由としては、

  • Dの一族が月の民だから
  • 空島に天候を操るDの一族がいるから
  • 天は常に正しい者を生かそうとするから

 などが挙げられるが、これに関しては必ずしも理由があるとはいえない。

終わりに

 Dの一族を救うようにして起こる嵐が古代兵器であるという説はプルトンやポセイドンと比べて圧倒的に情報がないウラヌスだからこそ生まれたのかもしれない。

 物語の終盤までウラヌスに関して触れられなかったら、この説を信じてみてもいいかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました