【ワンピース考察】〝ロックス海賊団〟と「デービーバックファイト」

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〝ロックス海賊団〟の結成と壊滅

 〝ロックス海賊団〟は「世界の王」を目指した船長ロックス・D・ジーベックが率いた、若き日のカイドウ・ビックマム・白ひげ・キャプテン・ジョン・シキなどの海賊が在籍した海賊団である。

 彼らはある「儲け話」のために集められ、かつて存在したゴッドバレーという島で、〝天竜人〟とその奴隷を守るため手を組んだロジャーとガープによって滅ぼされた。

「ロックス海賊団」の壊滅(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 当時は〝ロックス海賊団〟の名は誰の耳にも届いていたが、彼らが世界の禁忌タブーに触れすぎたために、政府によって揉み消された事件が多い。

デービーバックファイト

 デービーバックファイトは深海の海賊デービー・ジョーンズに誓い、海賊団同士がより強力な仲間を求めて船員を奪い合うゲームで、かつて海賊島で生まれたとされている。

 ロングリングロングランドを訪れた〝麦わらの一味〟はフォクシー海賊団とこのゲームを行っており、最終的には勝利を収めたものの、一時チョッパーを奪われるなど苦戦を強いられた。

 ルフィたちは「3コインゲーム」という方式で試合を行った。勝った方は船員もしくは海賊旗を奪うことができ、相手の海賊団を崩壊させることすらできる恐ろしいゲームだ。

デービーバックファイト(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

デービーバックファイトの生まれた「海賊島」は新世界に存在し、現在は四皇〝黒ひげ〟がナワバリとしている。

 黒ひげは「ロッキーポート事件」を機に元ロックス海賊団「王直」を倒し、海賊島のボスとなった。

〝海賊島〟ハチノス(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ハチノスは〝ロックス海賊団〟が仲間を集めた島でもあり、デービーバックファイトと彼らの関連性は高い。

 また、ハチノスを拠点に活動する〝黒ひげ〟とロックスには何らかの関係がある。根拠の1つはティー地の海賊船が「サーベル・オブ・ジーベック号」という名だからだ。

 直訳すれば「ジーベックの剣」という意味であり、ロックスの名が「ロックス・D・ジーベック」であることから、黒ひげはロックスの意志を継いでいる可能性が高い。

デービーバックファイトで集められた海賊団

 ロックス海賊団は「仲間殺し」の絶えない海賊団だった。後の一船の船長や四皇のような伝説級の海賊が在籍したことから、個性が強さゆえにチームとしてまとまらないのは必然だろう。

〝仲間殺し〟の絶えない一味(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 これはおそらく、ロックス海賊団がデービーバックファイトによって集められた海賊団であるからだと考えられる。

 つまり、「儲け話」のために集まった数々の海賊団の中から、デービーバックファイトによって強力な船員を集めたために〝ロックス海賊団〟のような組織が出来上がった。

 デービーバックファイトの決定に従わないことは海賊として不名誉になるため、「仲間殺し」が起きようと解散はできない。

 優れた船乗りを集めるためのゲームで集められたのが〝ロックス海賊団〟だとすれば、現在の四皇や白ひげ、シキなどの大物が船にいたことも説明がつく。

「ロックス海賊団」の所属メンバー(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 特に財宝に興味のない白ひげが「儲け話」のためにロックス海賊団に加入した可能性は低いため、デービーバックファイトで集められたとすれば辻褄が合いそうである。

 ロックスは既にこの世にいないとされているが、「ゴッドバレー事件」の真相や海賊団の船員について明かされた情報は少ない。今後ロックスはどのように描かれていくのだろうか。

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