偉大なる航路(グランドライン)の島々
偉大なる航路の島々は、鉱物を多く含むことから航路全域に磁気異常をきたしていると言われている。これはおそらく偉大なる航路に存在する島特有の特徴だろう。
島と島をつなぐ磁気には規則性があり、偉大なる航路に存在する7本の航路は、まるで最後の島へ導くためにあるかのようにできている。
凪の海の存在にも言えることだが、ラフテルを目指す者たちのために誰かがこのような海を創造したのかもしれない。
仮に、偉大なる航路の島々が何者かによってつくられたものだとすると誰がいったい何のために、そしてどのように形成したのだろうか。
偉大なる航路(グランドライン)の島々に含まれる鉱物
偉大なる航路に存在する島に鉱物が多いのはなぜだろうか。
偉大なる航路には、特有の異常気象や生物、地形、環境が存在している。もともとそうであったと言えばそれまでだが、あまりにも不自然にできたこの「青色の星」の環境に何らかの理由があると考えることは当然のことのように思える。
ワンピースの地形創造説は各所で語られているが、それに値するほどの「奇妙さ」が「青色の星」に存在していることも否定はできない。
だが、ワンピース世界の磁気異常の原因が、クロッカスの発言のように本当に鉱物によるものなのか、それが研究者によって語られている単なる仮説にすぎないのかは現状ではわからない。
ワンピースに登場する様々な人智を超えた能力を考えれば、島に磁性のある鉱物を含ませることは可能なのではないだろうか。
例えば「フワフワの実」や「ニキュニキュの実」などであっても使い方次第では、特定の地域に磁性のある島を移動させることくらいは可能であるかもしれない。
この仮説を説明するには、「ある悪魔の実」の存在について話すべきだろう。
ある悪魔の実の存在
悪魔の実には「覚醒」というステージが存在することが判明している。
超人系であれば能力が周囲にも影響を及ぼし、動物系はインペルダウンの極卒獣のようなより高い身体能力を得ることができ、自然系は青雉と赤犬の戦いの場となったパンクハザードのように天候を変えるほどの威力を発揮すると考えられる。
超人系と自然系の覚醒を用いれば、世界を創造することさえ可能そうである。
偉大なる航路の磁気異常に関して、特に注目すべきなのはキッドの能力だ。
キッドの能力は磁性のあるものを引き付ける能力だが、覚醒すれば周囲のモノに磁気を帯びさせることが可能になるのではないかと考えられる。
磁場や、磁気を操る悪魔の実の能力の覚醒者によって偉大なる航路の磁気異常が作られた可能性が最も高いのではないだろうか。
なぜこのような世界をつくったのか
「偉大なる航路の島々が何者かによって手が加えられたものである」というには、その理由を考えなければならない。
一番可能性があるのは、「偉大なる航路」そのものを形成するため、もっと言えば最後の島に辿りつく道筋を作り、その到達を困難なものにするためだといえる。
「ひとつなぎの大秘宝」はそれを遺した者の意志を継ぐ人物が見つける必要があり、世界政府やそれを悪用する人間に発見されては意味がない。
それらの事情を考慮し、講じられた策が『「偉大なる航路」を形成し、意志を受け継ぐ者が辿り着くのを待つこと』だったのではないだろうか。
偉大なる航路は凪の海の存在により、途中からの進入も、離脱もほとんど不可能であり、リヴァースマウンテンから入ることしかできない(海楼石を使用した方法が確立される以前は文字通りほぼ不可能であった)。
だが、先ほども少し話したが、この偉大なる航路人為的形成説はその仮説のうちの1つが真と判断されると雪崩のようにすべてが証明される可能性が高くなる。
例えば、凪の海の形成が人為的なものだったと証明されると、偉大なる航路の形成やリヴァースマウンテンの形成、4つの分断された海の形成、赤い土の大陸の形成、極端に言えばこの「青色の星」そのものの形成も人為的なものである確率が上がるとも捉えられる。
すべては「失われた歴史」を紡ぎ、「巨大な王国」の意志を受け継ぐ誰かを待つためである。
だが、赤い土の大陸に関しては、聖地マリージョアに天竜人の祖先(20の王国の王家)が住み始める以前に存在していた種族が判明しており、それより前に形成された可能性が出てきた。
世界創造説の視点に立つと、実は「空白の100年」から始まる900年、800年前どころの思想の復活ではなく、それより前の古代から脈々と受け継がれてきた「平和」という名の夢を叶える物語なのではないかと考えるようにもなった。
太古の昔に信じられていた太陽神ニカの存在や、4000年前の古代から続く「アラバスタ王国」などの歴史の存在は既に確定的であり、ワンピースは私たちが想像しているよりも遥か遠い過去の歴史についての構想があるのかもしれない。
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