【必読】ワンピースの歴史を紐解く「時代表現の違い」―「太古」・「古代」・「空白の100年」―

〝空白の100年〟
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ワンピース世界の歴史

 ワンピースにおいて‟歴史”が重要であるということは言うまでもないだろう。

 私たちの住む現実世界でもそうであるが、ルフィたちのいる世界は過去の先人たちが築き上げた世界の延長線上にあり、‟歴史”を知ることは非常に重要なことである。

 しかし、多くの人がワンピースの歴史について語る場合、表現の違いを見落としている場合が多く、これでは誤った認識をしてしまう恐れがある。

 今回の歴史に関する表現の違いに関する解釈は絶対的なものではなく、ワンピースにおいて表現が明確に使い分けされているとは限らないため、このような視点で考えることもできるという参考程度に読んでいただきたい。

 今回はワンピースにおける「昔」に関する表現の違いを考察していく。

空白の100年

 「空白の100年」とその前後の歴史については「数百年前」などという表現が用いられることが多い。

 物語の最重要の歴史ともいえる世界政府によってもみ消された歴史「空白の100年」は800年前の出来事である。

 これまでの「空白の100年」前後の時代を表現する言葉として用いられたのは、「大昔」などの言葉である。

古代

 古代都市のように「古代」という言葉が使用される場合は、おそらく「空白の100年」より少し古い時代のことを指す。

 本来、「古代」という言葉は歴史の時代区分では原始時代と中世の間の時期を表している。

 中世にあたる時代は国によって異なるが、日本史においては鎌倉時代や室町時代、西洋史においてはローマ帝国の末期の五世紀から、東ローマ帝国滅亡の一五世紀の中頃にいたる時代を指す。

 また、原始時代というのは縄文時代などの人間が原始的な生活を営んでいた頃のことであるため、有史以前の時代も含まれている。

 古代に起きた出来事が「空白の100年」に始まる戦争の発端となっていると考えらるため、この時代の出来事について考察を深めていくことで、「空白の100年」の真実が見いだせるかもしれない。

太古

 「太古」という表現は「古代」よりも遥か昔のことを表す。

 「太古」という言葉は「有史以前」という意味を持つため、「古代」よりもずっと昔の歴史すべてをこのように表現していると考えられる。

 厳密には「古代」という表現と時代が重なっているかもしれないが、「太古」には恐竜が存在していたような人間が生まれる遥か昔の時代も含まれている。

太古の島(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

歴史を正しく読み解く

 このように捉えると、これまでのワンピースの歴史に関するあらゆる描写をより明確に捉えなおすことができるのではないだろうか。

 ワンピースにおける歴史がどれくらい深くまで作りこまれているかは定かではないが、「神」や「悪魔」の登場する「神話」までもが存在している可能性は十分にあり得る。

 ワンピースに「海円暦」や「天暦」といったこよみが存在することも根拠の1つといえるだろう。

海円暦(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)
天暦(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

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