【ワンピース考察】「ビルカ」は実在する?―月の古代都市ビルカとバイキングの関係―

ワンピース研究・考察
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バイキング

 バイキングは8世紀から11世紀にかけて北欧を拠点にヨーロッパ各地へ侵攻した海賊の通称である。

 ワンピース作者・尾田栄一郎氏は第2巻で、ヴァイキングを「好きな海賊の1つ」と明言しており、バイキングの要素は巨人族を中心にワンピースに多分に取り入れられている。

 空島編では、「ビルカ」という名を持つ月の古代都市エネルの故郷の空島が登場しているが、ビルカはバイキングと関係がある。

ビルカ

ビルカ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ビルカの名が初めて登場したのは空島編で、エネルは故郷の空島ビルカ滅ぼしてスカイピアにやってきたと説明されている。

 さらに短期集中表紙連載「エネルのスペース大作戦」では、太古に生きた〝月の人〟は月の古代都市ビルカから青色の星を目指したことが明かされた。

 実は、ビルカという名前の遺跡は現実世界にも存在する

 それこそがスウェーデンにあるバイキングの遺跡「ビルカ」である。この遺跡にはバイキングの装備とともにバイキングの戦士が埋葬されているという。

バイキングと〝月の人〟

〝月の人〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 バイキングと〝月の人〟の共通点は「資源不足により他の地域を目指した」ことにある。

 バイキングは人口増加による土地不足や資源不足などが理由で、ヨーロッパ各地を海上から侵略して略奪や征服などを繰り返した。

 一方で〝月の人〟は、資源不足によって月から青色の星へ移動した。バイキングのように侵略を伴ったかは定かではないが、彼らの来訪は青色の星の人々に大きな影響を及ぼしたに違いない。

つきひめ

 実はスウェーデンのビルカに眠るバイキングの遺骨は発掘以来男性と考えられていたが、2017年の骨学的分析とDNA検査によって女性の戦士であることが判明している。

 ここで光月日和が唄っていた「つきひめ」という唄を思い出してもらいたい。

「つきひめ」(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 「つきひめ」はおそらく日和が母・光月トキに教わった唄と考えられる。トキの旧姓「天月」やおでんの「光月」は月からやってきた人々の影響を受けている可能性が高い。

 また、青色の星には「天暦」「海円暦」というこよみが存在している。現在は海円暦1520年頃で、天暦は海円暦以前に用いられていたようだ。

 「海円」はおそらく青色の星の形状を表しており、青海を円と認識できるのは宇宙から青海を見た生命だけである。

 つまり、青海の改暦は〝月の人〟の来訪が要因だろう。月からやってきた「姫」はどのような存在だったのだろうか。

 実は、ナミのイメージ国はスウェーデンとされており、月の姫とのとの関連が示唆されている。

天女(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

〝空白の100年〟以前

 〝空白の100年〟が始まった900年前、「巨大な王国」と「20の王国の連合軍」の戦争が勃発し、「巨大な王国」が滅んだ。

 つまり、戦争の引き金は〝空白の100年〟以前の歴史にある

 バイキングは北欧から東アジアや中東などとも交易を行い、西欧諸国を凌ぐ工業技術・軍事技術を有していたが、さらなる富を求めて周辺諸国を侵略していったという説がある。

 高度な科学技術を有していた〝月の人〟の中には、軍事力によって青海侵略を目指す者共存を目指す者がいたと考えられる。

 前者を「つきひめ」に唄われる女性、後者を「世界政府」の創造主が率いたのではないだろうか。

 今から1500年ほど前の天暦から海円暦への改暦を踏まえれば、〝空白の100年〟以前に起こった宇宙からの侵略者と青海人との戦いは、侵略者側の勝利に終わったといえる。

 その歴史の延長に「支配を推し進めた者達」とあらゆる種族を差別しない「自由を選んだ者達」の戦いが900年前に起こったのかもしれない。

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