【ワンピース考察】モンキー・D・ドラゴンの謎―革命思想と能力について―

ワンピース研究・考察
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ドラゴンという男

 モンキー・D・ドラゴンはワンピースの主人公モンキー・D・ルフィの父親にして革命軍の総司令官である。革命軍の思想は世界政府を倒すことが最終的な目的であるため、世間的には「大犯罪者」として知られている。

 かつてドラゴンは革命軍の同志を集めるために、自らの故郷であり「世界の未来の縮図」とも言い表していた東の海イーストブルーの「ゴア王国」に立ち寄っていた。この後にシモツキ村への停泊も行っている。12年前のこの頃が革命軍発足の時期ではないかと思われる。

ゴア王国(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

ドラゴンと風

 ドラゴンが登場するシーンではほとんど毎回のように「風」が吹いている。

 初登場シーンでは突風が起こり、革命軍の本拠地があった「バルディゴ」も風が強いのが印象的である。

突風(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)
バルディゴの風(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 「ドラゴン」と「風」は明らかに関連して描かれており、おそらく「カゼカゼの実」(またはそれに類する能力)の能力者だろう。

 これまでに噴火(マグマグ)や地震・津波(グラグラ)、雷(ゴロゴロ)などの遥か昔から恐れられてきた強力な自然災害に関する能力の中で未だに登場していないのは台風などの大嵐、風災に関する悪魔の実である。

 これほど登場していない理由としては既出の人物がその能力を有していると考えるのが妥当であり、その可能性が最も高いのがドラゴンであると考えられる。

革命家

 なぜ彼は海賊としてではなく革命家として生きる道を選んだのだろうか。政府や海軍と敵対関係にある海賊でさえも世界政府に直接攻撃を仕掛けることはない。

 ドラゴンの過去にこの革命思想の源流があることは間違いない。最も要因となった可能性が高いのはゴア王国の貴族社会だろう。ドラゴンの家族関係などでこの社会の犠牲になる人間を見た、もしくは自分自身が犠牲になったことなどから、革命家として生きる道を選択したのだと考えられる。ルフィの母親が関係している可能性もあるかもしれない。

 革命軍は聖地マリージョアで行われる世界会議レヴェリーにて「宣戦布告」をしたことが判明しており、物語が終局に近づくにつれてドラゴンの革命思想についても詳細に描かれることだろう。

革命思想

 革命軍の革命思想は、今や世界中に広がり、反乱によって多くの国が倒れているという。これは世界政府加盟国の王政を打破し、革命軍の味方となる国を増やすという目的のためだと考えられる。

 彼らの革命思想もルフィやロジャーの言う「自由」と非常に似通ったものであると考えられ、少なくとも世界政府の「支配」思想とは対極にあるといえる。

 これから訪れる「巨大な戦い」においても革命軍のこれまでの功績や戦力は非常に重要な要素を握る可能性が高い。

 謎の多いドラゴンの正体と過去、革命思想についてもこの先に明らかにされていくことだろう。

 これまで水面下で動き続けていた革命軍だが、ついに世界政府打倒に向けて本格的に動き出した。世界会議レヴェリーでの「宣戦布告」にはどのような意味があり、彼らはこれからどのような動きを見せるのか、そしてそれらは世界にどのような影響を及ぼし、ルフィたちの目指す世界とどんな関わりを持ってくるのかにも注目していきたい。

 

 


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