六式
「六式」はCP-9などの政府諜報機関の人間をはじめとして多くの政府関係者が扱っている技で、訓練により極限まで肉体を鍛え上げた者のみが会得することができる体術である。
「六式」使いは「指銃」・「鉄塊」・「紙絵」・「剃」・「月歩」・「嵐脚」の6つの技を使用することが可能で、それぞれに個人の能力や特性に合わせた派生技も存在する。
実は「六式」は「覇気」との関係が示唆されており、両者は関連していると言われている。今回は6つの「六式」について解説するとともに、「覇気」との関連についても考えていく。
指銃(シガン)
「指銃」は指を銃弾のように相手に突き刺す技である。
派生技は多く、フクロウの「獣厳」やジャブラの「十指銃」、カクの「鼻銃」などがある。それぞれ悪魔の実の能力の特性や得手不得手によって個人的に改良したものであると考えられる。
ゴムのルフィには銃弾が効かないため通常の「指銃」は意味をなさないが、ルッチの「ネコネコの実 モデル豹」の能力の人獣型の状態では鋭利な爪により血を流していた。
武装色の覇気との併用でより強力な戦闘手段になるだろう。
※ルッチが使用していた六式奥義の「六王銃」については後述する。
鉄塊(テッカイ)
「鉄塊」は体を鉄のように硬化させる防御技である。「鉄塊」時には体をほとんど動かすことができないことが難点であるが、ジャブラはその弱点を克服し、攻撃にも有効となる技として「鉄塊拳法」を使用できる。
他の使用者は、動いていた勢いのまま「鉄塊」を用いるブルーノの「輪」などで攻撃にも使用している。徹底的に防御力を突き詰めた「剛」という防御技も存在する。
ワノ国編でジンベエと元CP-9フーズ・フーが対峙した際に、「鉄塊」と「武装色の覇気」の関係が示唆されており、「鉄塊」は武装色の覇気に通ずる技であると考えられる。
紙絵(カミエ)
「紙絵」は相手の技を紙のようにひらひらと避ける技であり、洞察力や体の反応を察知する能力を極限まで鍛えることで得られる技であると考えられる。派生技はフクロウの「軟泥」などがある。基本的に相手の攻撃を避ける技としては「剃」があるため、「紙絵」を使用しているシーンはそれほど多くない。
相手の動きを予測して避けるこの体技は「見聞色の覇気」に通じるものがある。もちろん見聞色のように相手の動きを前もって予測するというよりは、攻撃の初動から動体視力で避ける技であるようだが、関連はありそうである。
剃(ソル)
「剃」は地面を瞬間的に十回以上蹴ることで爆発的な速度で移動することが可能になる技である。
ルフィはCP-9の「剃」をみて自分のものにしていたため、ブルーノの「剃」はルフィの「ギア2」状態の速さを上回ることができず、敗北してしまった。
見聞色との併用により、より強力な技となるといえる。「剃」の体得者はCP-9のみならず海賊などでも使用できる者がいるようだ。
月歩(ゲッポウ)
「月歩」は強靭な脚力により空を蹴ることができる技で、「剃」の応用技である。
サンジはバーソロミュー・くまにシャボンディ諸島から飛ばされた「カマバッカ王国」にてこの技を会得しており、「空中歩行」として使用している。
「剃」と同様に、強力な戦闘力を持っている者は「月歩」のような技を使用できることが多く、飛行能力者にも対抗できる技である。
嵐脚(ランキャク)
「嵐脚」は超高速の蹴りによって飛ぶ斬撃を放つことのできる技である。派生技はカクの「周断」やルッチの「凱鳥」などがある。
こちらも「指銃」同様、武装色の覇気との併用でより強力な技になりそうである。
六王銃(ロクオウガン)
六式の究極奥義としてはCP-9のロブ・ルッチのみが使用する技「六王銃」が存在する。
ゴムであるルフィにも致命傷を与えられることから、「武装色の覇気」との関連が考えられ、ワノ国の「流桜」という概念と非常に酷似している。
海軍の戦桃丸や2年間の修行のためにルスカイナ島でレイリーが見せた触れずに弾く覇気と「六王銃」は非常に似ており、関連が予想される。
覇王色も纏うことができるということが判明しているが、レイリーや戦桃丸、九蛇の戦士が使用していた覇気は武装色を纏う技で、内部からの破壊を可能にする。
「覇王色」は鍛錬によっての使用が不可能であるため、おそらく「六式」との強い関連性はない。しかし、「見聞色」と「武装色」に関しては「六式」との関連が強く示唆されている。
鍛錬により体術を強化した技が「六式」だとするならば、より高度で特別な訓練や遺伝的な特性を必要とするものが「覇気」という概念であるとも考えられる。
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