【ワンピース考察】バーソロミュー・くまはなぜ自ら政府の人間兵器になったのか

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バーソロミュー・くま

 くまは革命軍の幹部で元七武海でもある海賊である。人間兵器パシフィスタの原型になった人物で、頂上戦争前に天才科学者ベガパンクに最後の改造を加えられて死亡したとされている。

 シャボンディ諸島では黄猿や戦桃丸、パシフィスタなどの前に全滅寸前だった麦わらの一味を「ニキュニキュの実」の能力で飛ばし、一味を救っている。

 また、その後のルフィたちの2年の修行の間には、シャボンディ諸島で海軍や海賊に狙われた「サウザンドサニー号」を死守し、麦わらの一味にとっては大恩人である。

 しかし、なぜ彼が政府の人間兵器になったのか、なぜ麦わらの一味の出航を手助けしたのか、などは未だに判明していない。

〝暴君〟

 クマの異名は〝暴君〟である。海賊として残虐の限りを尽くしたとされるが、革命軍にとってのくまの印象は世間で言われているそれとは全く異なる。

 革命軍の幹部には心優しい人間として接しており、こちらが彼の本来の姿で、何か深い理由があって海賊になった可能性が非常に高い。

 七武海の加入には海賊としての圧倒的な強さと本部からの通達が必要になるが、多くの海賊たちは何かの目的を持って七武海に加入する。

 例えば、ローは七武海になるために海賊の心臓を100個海軍本部に届け、ハンコックはアマゾン・リリーを政府から守るため、ジンベエは魚人島を守るため、ドフラミンゴは政府と取引をするために七武海という称号を手にしていた側面がある。

 くまが七武海に加入していたことと人間兵器になったことは何かつながりがあるかもしれない。ゲッコー・モリアによれば、くまは七武海の中で「唯一政府の言いなりに動く男」だったようだ。

くまとモリア(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

ソルベ王国元国王

 くまはソルベ王国の元国王だったということが判明している。そして、ジュエリー・ボニーがソルベ王国の王太后だったこともそれと同時に判明した。

元ソルベ王国国王(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ボニーが頂上戦争後に泣いていたことについて様々な考察がされていたが、人間兵器になったくまを見ての涙だった可能性が高い。

 ソルベ王国の国王が海賊になったとなると、やはり何か目的を持って海賊になっているという可能性が高い。革命軍への加入も要因になった何かが存在するはずだ。

考察

 くまの行動には彼が以前国王だった「ソルベ王国」「ボニー」が関係している可能性が高い。

 海賊ボニーと王太后コニーは同一人物のようだが、そのことを知っている人間は政府の人間にもほとんどいないだろう。

 世界政府加盟国である「ソルベ王国」は天竜人に収める天上金が払えなくなった、 近隣諸国と対立して世界政府加盟国の規則を破ったなどの理由で世界政府と対立したのではないだろうか。

 ボニーは頂上戦争以前も投獄されていたことが判明しており、バーソロミュー・くまは血縁関係にあるボニーを助けるために海賊として活動し、ボニーを政府に人質にとられ、政府の言いなりに動くようになった可能性もある。

ボニーと赤犬(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ボニーは黒ひげに「おめェみてェな小娘によく〝億〟って賞金がついたもんだ」と言われており、ボニーの「強さ」というよりは、政府が人間兵器を開発するための「人質」としての懸賞金である可能性が高い。

 だが、ボニーとコニーのどちらが本当の姿なのかはまだわからない。くまとの血縁関係やその年齢によってはまた違う真実である可能性も大いに考えられる。

 くまは世界政府加盟国の国王として政府の闇に触れ、革命軍に加入をしていたのではないだろうか。くまは12年前に革命軍がゴア王国を訪れた際に既に幹部だったため、軍の初期メンバーの1人であると考えられる。

  バーソロミュー・くまは世界政府加盟国の元国王として、見せしめのような扱いを受けていた。麦わらの一味の大恩人であり、革命軍の幹部でもある彼の真実の判明が待ち遠しい。

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