【ワンピース考察】〝花〟の名を持つ女性達

人物

花と女性

 〝ワンピース〟に登場する多くの女性には、花に由来する名が与えられています。
 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉にも見られるように、古くから女性の美しさは花にたとえられてきました。

 今回は『ワンピース』に登場する、花に関連する名前を持つ女性たちについて見ていきます。
 ただし、その中には偶然の一致として、結果的に花の名と重なっている可能性のあるものも含まれているかもしれないことにご注意ください。

王族

王族と花(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 花の名は、各国の王族に属する女性たちに特に多く見られます。
 以下に、花に関係する人物の名前とその地位、対応する花の名称をまとめます。

人物名役職(国名)花名
ネフェルタリ・ビビ王女(アラバスタ王国)ビオラの品種「ビビ」
ネフェルタリ・リリィ元王女(アラバスタ王国)百合ゆりの英語名:Lily
オトヒメ元王妃(リュウグウ王国)ヤマアジサイの品種「乙姫」
しらほし王女(リュウグウ王国)サボテンの一種「白星」
スカーレット元王女(ドレスローザ王国)サンブリテニア・スカーレット
ヴァイオレット現王女(ドレスローザ王国)すみれ
レべッカ王女(ドレスローザ王国)バラの品種「レベッカ」
シャーロット・リンリン女王(万国トットランドカランコエ リンリン
シャーロット・アマンド王女(万国トットランドアーモンド
シャーロット・アナナ王女(万国トットランドフランス語でパイナップルの意
ヴィンスモーク・ソラ元王妃(ジェルマ66)空豆そらまめ
ヴィンスモーク・レイジュ王女(ジェルマ66)金鈴樹きんれいじゅ
光月トキ将軍の妻(ワノ国)朱鷺草ときそう
光月日和(花魁名:小紫)将軍の娘(ワノ国)小紫こむらさき
王族と花(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

女ヶ島「アマゾン・リリー」

アマゾン・リリー(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 女系戦闘民族〝九蛇くじゃ〟の国・女ヶ島にょうがしまにある「アマゾン・リリー」の戦士たちは全て、花の名が付けられています。

 「アマゾンリリー」とは、純白の花を咲かせるユーチャリスの別称であり、「リリー」はユリの英名です。ただし、ユーチャリスはヒガンバナ科に属する植物であり、厳密にはユリではありません。

 ちなみに、「アマゾン」は『ギリシャ神話』に登場する女戦士からなる部族を指し、「アマゾン・リリー」という名称は花の名だけでなく、この部族に由来するものでもあります。

人物名花名
グロリオーサ(先々々代皇帝)グロリオサ
シャクヤク(先々代皇帝)芍薬しゃくやく
トリトマ(先代皇帝)トリトマ
ボア・ハンコック(現皇帝)※該当なし
アマゾン・リリー皇帝(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)
人物名花名
ボア・サンダーソニアサンダーソニア
ボア・マリーゴールドマリーゴールド
リンドウ竜胆りんどう
ランらん
デイジーデイジー
ブルーファンブルーファンフラワー
アフェランドラアフェランドラ
エニシダ金雀枝えにしだ
キキョウ桔梗ききょう
マーガレットマーガレット
コスモス秋桜コスモス
スイトピースイートピー
ネリネネリネ
パンジーパンジー
ベラドンナベラドンナ
アマゾン・リリーの戦士達(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

その他

〝ハナハナ〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 王族や「アマゾン・リリー」以外の女性にも、花の名を持つ人物が多く登場しています。

人物名花名
ナミ立浪草たつなみそう
ニコ・ロビンレッドロビン
カヤかや
Dr.くれは紅葉
アルビダチランジア・アルビダ
カタリーナ・デボントレニアカタリーナ
ジュエリー・ボニーボニー
シュガーシュガーバイン
お菊きく
キャロット人参にんじん
ヤマト撫子なでしこの別称「大和撫子やまとなでしこ
しのぶシノブ
女性と花(1)
人物名花名
いっぽん梅うめ
シェリーフランス語で花の意
エポニー黒檀こくだんの英名:エボニー
アキリアノコギリソウの仲間
女性と花(2)

番外編

  一部の男性にも花や植物に関係する名が付けられており、これまでにクローバー、クロッカス、ストロベリーなどが登場しています。

アラバスタ王国(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 また、アラバスタ王国の都市名にも花の名前が用いられており、ナノハナやカトレア、エルマル、タマリスク、スイレンなどが登場しています。

クロコダイルとユリ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ちなみに、葉にワニのような模様を持つことからその名が付いたクロコダイルファーンという植物が存在しており、元女性と噂されるサー・クロコダイルの正体を示唆しているのかもしれません。

 そして、〝聖地マリージョア〟のパンゲア城「花の部屋」にいるネロナ・イムもまた、女性である可能性が考えられます。

「花」が示唆するもの

 ここまで、『ONE PIECE』における女性と花の関係を整理してきました。

 王族や女ヶ島「アマゾン・リリー」の戦士たちに見られるように、花の名は単なる装飾ではなく、その人物の立場や背景を示す要素として機能していると考えられます。

 一方で、男性や地名にも花や植物に由来する名称が用いられていることから、この傾向は女性に限定されたものではなく、作品全体の世界観に広がっているといえるでしょう。

 さらに、クロコダイルやネロナ・イム聖に関する示唆を踏まえると、「花」という要素は単なる名称にとどまらず、人物の本質や背景に関わる象徴としても機能している可能性があります。

 今後の物語において、これらの要素がどのように回収されていくのか、引き続き注目していきたいところです。

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