【ワンピース考察】エニエス・ロビーの謎―地形と「不夜島」に隠された秘密―

ONE PIECE

エニエス・ロビー

 「世界政府」三大機関の1つであるエニエス・ロビーは、裁判所などが存在する罪人を裁く司法の島である。ウォーターセブン編に続いて描かれたエニエスロビー編では、闇の諜報組織CP9に連行されたフランキーとニコ・ロビンを奪還する戦いが描かれたが、あまりにも不自然に描かれるエニエスロビーの地形や〝不夜島〟の謎については全く触れられることがなかった。

 これまでに政府の三大機関内部が全て描かれていることを踏まえると、政府機関には何らかの謎が隠されていると考えられる。

 2年前までタライ海流でつながれていた「海軍本部」(2年後は新世界側へ移動)・「エニエスロビー」・「インペルダウン」の3つの政府中枢機関は、800年前の世界政府誕生にも深く関わっていると考えられるため、今後その謎が明かされる可能性は十分にある。

タライ海流(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

不夜島

不夜島(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 エニエスロビーはこれまで登場してきた数々の島の中でも類を見ない「不夜島」である。島には夜が存在せず、〝昼島〟とも呼ばれているようだ。

  夜が訪れないという現実世界の類似した現象として「白夜」が存在するが、「白夜」は高緯度地方の夏に薄明状態が長時間続くだけであり、夜が存在しないというわけではない。

 つまり、日光が照り続け、夜が存在しないという現象は何らかの理由がなければ起こりえない現象であるといえる。

 しかもエニエスロビー編では過去に類を見ない高潮「アクア・ラグナ」が発生していたにも関わらず、エニエスロビーの周辺だけ天候が穏やかであったことにも注目したい。

大穴

大穴(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 もう1つエニエス・ロビーの大きな謎は司法の島を取り囲むように存在する「大穴」だ。海が滝のように流れ、底が見えないほどの大きな穴が開いている。

 この穴はいったいどのようにして形成されたのか。また、「不夜島」との関係はあるのだろうか。

 このような地形が自然現象によるものなのか、能力者によるものなのかは定かではないが、例えば「藤虎」の〝ズシズシの実〟でもこのような地表の裏側がえぐり取られたような地形にはならない。

 この大穴はどのように形成されたのだろうか。

太陽とエニエス・ロビー

エニエス・ロビーの謎には不可解な点が多く存在し、これらは後に語られる可能性が高いが、〝不夜島〟と関連してエニエス・ロビーにはもう1つ大きな謎がある。

 それはエニエス・ロビーで〝太陽〟が描かれていないという点だ。昼と夜は太陽があるからこそ存在しているはずなのに、実は全く描かれていない。

 ワンピースにおいて月はよく描かれているため、太陽はそれほど描かれていないのではないかと言われるかもしれないが、実はアラバスタでも、サニー号を造ったウォーターセブンでも大きく太陽が印象的に描かれている。

太陽(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 これは意図的に描かれていない可能性が高く、もしかすると太陽が存在しないことにエニエス・ロビーの謎を解くヒントが隠されているのかもしれない。

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