【ワンピース考察】テキーラウルフの謎

ワンピース研究・考察
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テキーラウルフ

 テキーラウルフは天竜人の命により700年前から建造が開始された島と島をつなぐための巨大な橋である。橋の上には国が存在し、各国から集められた犯罪者や「世界政府」への加盟を拒んだ国の国民が橋建造のために働く労働者として暮らしている。

 麦わらの一味がシャボンディ諸島編でくまの能力により飛ばされた際、ロビンはテキーラウルフに飛ばされており、その存在を知ることとなった(直後に革命軍に保護され、2年間の修行の間は革命軍のもとにいた)。

 テキーラウルフの建造が開始した700年前というのは「空白の100年」が明けた約800年前からちょうど100年後のことであり、700年もの間建造を続け、未だに完成していないこの橋の建造目的は謎である。

 ロジャー海賊団はかつて「偉大なる航路グランドライン」の最終地点「水先星ロードスター島」に辿り着いた後に一度冒険をやり直しており、そのときにテキーラウルフをその目で確認している。

建造の目的

 この橋の最大の謎は建造の目的である。この橋の建造は「天竜人」の命令により行われているため、800年前に誕生した「世界政府」にとって何か大きな目的を果たす重要な要素であるといえる。

 テキーラウルフの建造目的は何だろうか。

島と島をつなぐ

 テキーラウルフは島と島をつなぐ橋だと言われているが、どの島とどの島をつないでいるのかわかっていない。だが東の海イーストブルーに存在するということだけは判明しているため、その海に存在する島につながる可能性は高い。すでに作中に登場した島に向けて建造が進められている可能性も十分にあるといえるだろう。

 東の海イーストブルーの島の中で可能性として挙げられるのは、ルフィの育ったコルボ山やフーシャ村の存在する「ドーン島」である。ドーン島には「ゴア王国」という国があり、12年ほど前には世界貴族が視察に来ていたことがわかっている。

 テキーラウルフがドーン島に向けて建造している可能性があるかもしれない。

ゴア王国(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

移動手段

 橋とは本来、川や谷などを渡る移動を速くするために造られるものだが、テキーラウルフに関しては700年以上もの歳月をかけて建設されている橋であるため、別の目的がある可能性も否定できない。

 もし島から島へ何かを移動させるための橋に700年もの歳月が必要であるとすれば、世界政府の中に「不老」の人間がいる可能性もあるだろう。

 仮にテキーラウルフが移動のための橋ではないとしたら、どんな目的が想像できるだろう。

万里の長城

 テキーラウルフについて考える上で「万里の長城」についても触れておきたい。「万里の長城」は中国北部にある巨大な城壁で、秦の始皇帝が敵の侵入を防ぐために築いたものである。南北朝時代からはモンゴルの侵入に備えて造られた。

 その長大さはテキーラウルフを想起させる。テキーラウルフが赤い土の大陸レッドラインにある聖地マリージョアへの到達を阻む城壁として建造されているのかもしれない。だが、テキーラウルフ本体を見る限り、それほど船などの侵入を防げる造りにはなっていないようにも見える。

テキーラとウルフ

 「テキーラ」は龍舌蘭(リュウゼツラン)からつくられる蒸留酒の名称であり、「ウルフ」は狼を表す英語で、「テキーラウルフ」という名前から謎を解くのは難しそうである。

 酒というと海賊の唄「ビンクスの酒」と関連がありそうであるが、テキーラウルフ建造の目的を解明するには至らない。

 テキーラウルフの存在理由については物語の重要な鍵を握っている可能性が高いだけに、その全容解明にほど遠いのが現状である。

 天竜人はどのような目的で「テキーラウルフ」を建造し始めたのか、その謎が解けるときにワンピースの歴史の謎が解ける日かもしれない。

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