光月家の家紋
光月家は物語のカギを握る重要な存在だが、その家紋は実際に日本で用いられていた家紋を組み合わせることで作られている。
このそれぞれの家紋の意味を探っていくことで、歴史の真実や光月家、ワノ国について何か判明するかもしれない。
鶴紋
日本での鶴は「鶴は千年」という言葉があるように、古くから長寿の象徴であり、鶴紋としては両翼を丸く上に掲げた「鶴丸」が有名である。光月家の家紋にも「鶴丸」が用いられている。
九曜の紋
九曜とは辞書的には、
くよう【九曜】
1 七曜(日・月・火・水・木・金・土)に羅睺(らご)と計都(けいと)の二星を加えた名称。インドの暦法から起こり、陰陽道で人の生年に配し運命の吉凶などを占う。九曜星。2 「九曜紋」の略。
デジタル大辞泉(Weblio辞書)
となっており、九つの天体(星)を表しているようだ。
ちなみに月の交点(黄道と白道の交点)のうち昇交点を羅睺 (ラーフ)、降交点を計都 (ケートゥ)と呼ぶようだ。
インド神話のバラモン教の聖典「ヴェーダ」では、「阿修羅(アスラ)が不老不死の霊薬であるアムリタを盗み飲んだものの、スーリヤ(太陽神)とチャンドラ(月神)の告げ口でヴィシュヌ(ヒンドゥー教の神)のチャクラムで首を切られた。アムリタを飲んだ首が不死の「羅睺」、胴体が「計都」という星となり、「羅睺」 は太陽と月を飲み込むが胴体がないのですぐに太陽と月は現れてしまい、これが日食・月食になった。」とされているようだ。
日本では土曜(聖観音)、水曜(弥勒)、木曜(薬師)、火曜(虚空蔵)、金曜(阿弥陀)、月曜(勢至)、日曜(千手観音)、計都(釈迦)、羅睺(不動明王)の9つの星を「九曜曼荼羅」として信仰した。
羅睺星は、日食を引き起こしたスサノオと結び付けられ災いを引き起こす天体と考えられた。
つまり天体や星への信仰が家紋に使用され、九曜の紋が作られている。
ワンピースにおいても天体が重要な要素となっており、遥か昔の天体への信仰が家紋に用いられている、もしくは実際にどこかの天体との親交があったのかもしれない。
菊輪
菊輪のような「輪紋」は通常では単独で用いられることは少なく、本家と分家の違いを分けるためや文様のバランスを取るために外郭として用いられることが多いようだ。
輪紋の中で最も光月家の家紋に近かったのが、菊輪であった。
光月家の家紋に隠された意味とは
以上に説明したような紋を組み合わせることで光月家の家紋ができている。
1つ注目したいのが、「お鶴」、「お菊」、「お玉」というそれぞれの家紋に対応した人物がワノ国で登場している点である。
これらは全てワノ国の女性の名前であり、物語においても重要な役割を担ってくる可能性がある。
光月家の家紋に用いられている九曜の紋は特に重要性が高く、アラバスタ王国の国旗や太陽、月との関連を示している可能性が高い。
これらについて深堀りすることで、光月家の歴史的重要性が明かされていくだろう。
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