ミホークとドラキュラ
ドラキュラはイギリス作家ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する人物である。
なお、ドラキュラは人物の固有名詞であり、吸血鬼を意味する英語は「ヴァンパイア(Vampire)」であることには注意したい。
ドラキュラ(Dracula)とミホークの姓ジュラキュール(Dracule)からわかるように、ドラキュラはミホークのモデルと考えられる。
ドラキュラは15世紀のワラキア(現ルーマニア南部)公国の領主ヴラド3世がモデルとされており、史実によればトルコとの戦いにおいて、2万のトルコ人およびブルガリア人を惨殺したという。
容姿

原作小説におけるドラキュラは、鷲のような精悍な顔つきで、黒づくめであるという。また、背が高く痩せていて、「燃えるような赤い目」を特徴としている。

これはミホークの特徴と類似しており、彼は赤い目ではないが「鷹のようにするどい目」を持つ。

「夜」と「十字架」

さらに有名な話として、ドラキュラは十字架とニンニク、太陽を忌避して闇夜に生きるという。ミホークは十字架の首飾り(短剣)をつけ、十字架の形をした黒刀「夜」を使用する。

太陽を嫌うドラキュラは棺で眠るとされ、ミホークは「棺舟」に乗り移動している。彼は〝七武海〟制度の撤廃まで、陽光の射さないクライガナ島「シッケアール王国」跡を拠点にしていた。
舞台では、ドラキュラが背を向け一瞬で消える演出があり、首が隠れる大きな襟の立ったマントが必要だった。ドラキュラのマントの襟が立っているのはこの時の名残である。

吸血鬼
ドラキュラは「吸血鬼」であり、人の血を吸うことで若返ることができる。つまり吸血鬼は不死身なのである。ミホークに「不死身」という設定が織り込まれているかは謎である。

ミホークが海賊として活動する目的や経緯は全く不明であるが、強者を求めてさまようその姿は、生き血を求めてさまようドラキュラのようである。
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