【ワンピース考察】珍獣の島の住人ガイモンとサーファンクルのモデル

ONE PIECE
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珍獣の島

 珍獣の島は第22話で描かれた変わった動物が住む島だ。そこには「森の番人」と自称する人物が住んでいて森の動物達を守っていた。

 物語の序盤に突如としてたった一話だけ描かれたことから、この話はワンピースの重要な伏線なのではないかといわれている。ここで登場する「森の番人」はガイモンという宝箱にハマった男だった。

箱入り男と樽入り女

 ガイモンは20年ほど前に海賊をやっていたが上陸したこの島で宝箱にハマり、そのまま置き去りにされてしまった。そんな中で珍獣達と仲良くなり、「森の番人」として生きていくことに決めたのだった。

 直後に描かれた第35話から描かれた短期集中表紙連載〝バギー一味冒険記〟では、第43話から4回にかけてバギーが上陸したことがわかっており、ここにも何かしらの示唆があるかもしれない。また、それからほどなくして第620話の扉絵では樽に入った女の子が島に住むことになった。

  このサーファンクルという女の子は素性は全く明かされていないものの、ガイモンと仲睦まじく生活している様子が描かれている。

  それほど意味があるかはわからないが、実はサーファンクルの登場はガイモン登場の時点で決まっていた可能性が高い。それはガイモンとサーファンクルにモデルが存在しているからだ。

サイモンとガーファンクル

 珍獣の島の住人であるガイモンとサーファンクルのモデルとなったのはアメリカのフォーク系デュオグループ「サイモン&ガーファンクル」である。

 「サイモン&ガーファンクル」はポール・サイモンとアート・ガーファンクルからなり、1957年にトム&ジェリーの名称で録音した『ヘイ、スクールガール』がヒットしたものの、大学進学のために一時コンビを解消し61年に再会。卒業後は「サイモン&ガーファンクル」1960年代に活躍した。71年に解散宣言をしないままそれぞれがソロ活動に入っている。

 この「サイモン&ガーファンクル」がなぜ「ガイモンとサーファンクル」になったのか。

 実はこの名前は単なる言葉遊びというだけではなく、音位転換と呼ばれる現象が起因していると考えられる。これは音位転倒とも呼ばれ、単語中の2つの音素位置を交換する現象のことである。

 偶発的なものは言い間違いとか、滑稽な効果をねらう場合とかによくみられるが、中にはそれが固定して語形変化を引起す場合もある。

 簡単に言えば「サイモン&ガーファンクル」よりも「ガイモン&サーファンクル」の方が言いやすいのである。このような現象は様々な言語で存在する。

 例えば「新しい」という言葉は現在は「あたらしい」と呼ぶのが一般的になっているが、実は「あらたたな」という時と同じように「あらたしい」が本来の読み方である。しかし、言いやすい「あたらしい」が定着してしまったために現在はこちらが主流になった。

 珍獣島の住人ガイモンとサーファンクルもそのような言い間違いなどから派生した言葉遊びによって名付けられたという側面があるのだ。

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