不老手術
「不老手術」は「オペオペの実」最上の業であり、この能力のために「オペオペの実」を究極の悪魔の実と呼ぶ者もいるようだ。
「不老」は人類の古来からの夢であり、その他にも「オペオペの実」は戦闘や医療に非常に役立つ能力を得ることができる。政府が「オペオペの実」を50億で取引していることからもその有用性がわかるだろう。
これまでのワンピース世界の長い歴史を考えれば、「不老手術」を受けた人間が存在しないということは考えにくい。
だが、「オペオペの実」には医学の知識が必要となるためその中での「最上の業」ともなれば、そう簡単に行えるものではないだろう。「オペオペの実」を欲する者は世界中に存在するだろうし、加えて能力者当人の命が失われることを踏まえれば、「不老手術」を受けることができた人間は相当の権力者だと予想できる。
かつて「不老手術」を受けた「不老」の人間がすでに作中に登場しているのであれば、世界で最も権力を持った存在「天竜人」が可能性としては高いといえる。
イム様
イム様は最も「不老」である可能性が高い人物だ。五老星もひれ伏すほどの世界最高の権力を持っていながら、「オペオペの実」の力を利用しないはずがない。
ではイム様はいつ不老手術を受けていたのだろうか。
そう考えるとやはり彼が「空白の100年」に存在した人物という考えが生まれてくる。「空白の100年」に実在した人物であれば800年もの間、政府が世界を支配し続けられた理由にも、その中の権力の頂点にい続けていることにも納得がいく。
五老星
五老星も忘れてはならない人物達だろう。特に五老星はオハラでの20年前の姿が描かれており、全く容姿が変わっていないという決定的な証拠もある。
だが、五老星がどのようにして「不老手術」を受けたかを考えると非常に問題は複雑である。
まず、五老星が5人とも同時代に生きた人物であるという可能性はあまり高くない。なぜなら「オペオペの実」の能力者も「不老手術」をするには時間が必要であるし、何より誰か1人に「不老手術」を行った時点で能力者本人は死亡してしまう。
800年の間に5人の人間に「不老手術」を行ったと考えるのが妥当だが、今度は能力者が死亡した後に世界中のどこかに誕生する「オペオペの実」をどのように回収し続けたのかという問題が生じる。
これについては権力や金にモノを言わせて解決できる問題なのかもしれないが、能力の伝達条件などが判明していなかった時代に悪魔の実を回収し続けることは容易ではなさそうだ。
実際にX・ドレークの父親ディエス・バレルズが手に入れた「オペオペの実」を50億で政府が取引しようとしていた。
「オペオペの実」を手にしたトラファルガー・ロー
これまでに述べたように「オペオペの実」が長い間「世界政府」の所有物だったとすると、この能力がDの一族であるトラファルガー・ローにわたってしまったのは政府にとって大問題である。
「空白の100年」から800年経った今、元天竜人であるドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン)の命を懸けた行動により、「運命」に導かれるようにしてDの一族であるローが「オペオペの実」を手にしている。
このような奇跡ともいうべき「運命」の積み重ねによって世界に「夜明け」が訪れるとしたら、トラファルガー・ローの存在は非常に重要である。
これまでの物語を見る限り、ローの犠牲によって誰かが「不老」になるという可能性はあまり高くないように感じる。その根拠を強めるためにも、過去に「不老手術」を受けた人間の存在は不可欠であり、世界政府内部の「不老」の人間が絶対的権力を握っている可能性が考えられるのである。
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