チョッパーが食べた「ヒトヒトの実」にモデルは存在するのか

〝悪魔の実〟
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〝ヒトヒトの実〟

 トニー・トニー・チョッパーは「ドラム王国」で麦わらの一味に加入した〝ヒトヒトの実〟を食べたトナカイであり、人間以外の動物が「ヒト」の能力を宿したという作中でも希少な能力者である。

 チョッパーが食べた〝ヒトヒトの実〟は未だにモデルが判明していない。

 トナカイであるチョッパーは、おそらく〝悪魔の実〟に宿る意思によって人間のような活動を行っており、能力によって医術を身に着けるほどの知力を手にしている。

 また、他にも〝ヒトヒトの実〟の能力者は登場しており、センゴクの持つモデル〝大仏〟とオニ丸のモデル〝大入道〟、ルフィのモデル〝太陽の神ニカ〟である。いずれも幻獣種という共通点がある。

 ちなみに作者の尾田栄一郎氏はSBSの中で、チョッパーの「ヒトヒトの実」を人間が食べた場合にどうなるのかという質問に対して言葉を濁している。

 わざわざこの質問をSBSで取り上げたことからも、この能力の重要性が垣間見える。

 実はこの〝人と成る〟という表現には「神が人の姿をかりてこの世に現れる」という意味もあり、〝神〟を宿す〝ヒトヒトの実〟の存在や幻獣との関わりがここでも示唆されている。

動物ゾオン系〝悪魔の実〟と「ドラム王国」

 動物ゾオン系〝悪魔の実〟は、チョッパーが初登場した「ドラム王国」で初めて登場している。「ウシウシの実 モデル〝野牛バイソン〟」の能力者のドルトンという人物も登場している。

 Dr.くれははチョッパーについて「人間の能力を持ってしまったトナカイ」と話しており、連載当時はチョッパーの能力のモデルは「ヒト(ホモ・サピエンス)」であるという認識が強かった。

 ちなみにチョッパーの性別は「男」のようだ。

くれはとの別れ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 動物ゾオン系の能力に性別的な分類はない可能性が高く、チョッパーがもともと「オス」のトナカイだったことから「男」になっていると考える方が自然である。

 ウイスキーピークで出会った王女ネフェルタリ・ビビを「アラバスタ王国」に送り届ける道中に、ナミが高熱を出したことで偶然辿り着いたのが「ドラム王国」である。

 ワンピースの歴史という視点で見た時には一見重要層ではないが、「ドラム王国」は先述のように〝動物ゾオン系〟能力者とチョッパーの〝ヒトヒトの実〟が初登場した国であり、他にも、Dr.くれはが〝Dの意志〟について発言したことや黒ひげによって襲撃されていること、〝偉大なる航路グランドライン〟屈指の「医療大国」であることなど、その重要性は当初から示唆されている。

 麦わらの一味が辿り着いた当初は黒ひげ海賊団の襲撃から元国王ワポルが逃亡したことにより「名もない国」だったが、国に帰還し王政復古を望むワポルをルフィが倒したことによって、実質的に麦わらの一味が最初に救った「国」である。

 現在は「サクラ王国」に名前を変更し、ドルトンを王としているため、今後も物語に関わってくることは間違いない。ワポルも短期集中表紙連載で自らの能力を利用して「悪ブラックドラム王国」を建国しており、旧「ドラム王国」が船医加入のためだけに描かれた物語ではないということは言うまでもない。

モデルは存在するか

 他の動物ゾオン系の実にモデルが存在していることを踏まえれば、チョッパーの能力にもモデルが存在しないとは考えにくい。これまでの様々な点を踏まえても 他の動物ゾオン系〝悪魔の実〟と同様にチョッパーの〝ヒトヒトの実〟にもモデルは存在していると考えられる。

現在まで能力の詳細が判明していないことを踏まえれば、チョッパーの能力は意図的に隠されている可能性が高い。

 つまり、チョッパーの能力はその能力に重大な秘密があるか、もしくは歴史において重要な意味を持った実という可能性が考えられる。

 今後、チョッパーのモデルがどのような形で判明するのか、物語とどのような関わり持ってくるの非常に楽しみである。

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