月の古代都市の‟違和感”
月の古代都市は短期集中表紙連載〝エネルのスペース大作戦〟で登場した壁画に描かれた〝月の人〟が住むビルカという名の都市である。
この古代都市は月の内部に造られており、エネルが訪れた時には月の表面には何もなかった。つまりこの状況だけを見れば〝月の人〟は月の内部で誕生したとしか考えられないのである。
これは明らかに不自然だ。〝月の人〟は月で生まれたのではなく他の星から何らかの目的のために月にやってきて内部に都市を造った可能性が高い。今回はこの仮定を出発点に月の古代都市の謎に迫る。
月=宇宙船?
現実世界における月はアポロ計画などでの「月面着陸」成功以来、何度か調査が行われている。しかし実は未だに月には謎が多く、1970年にはソ連の科学者によって「月=人口天体説」が唱えられた。
この仮説は月の年齢や密度、含まれる物質などの様々な違和感から導き出されたあまりにも大胆なものであるが、月の古代都市と関係がありそうである。この仮説の概要はこうだ。
「ある高度な文明を持った惑星の住民が絶滅の危機に瀕し、小惑星を宇宙船にすることにした。宇宙の旅の中で地球を見つけ、その隣に腰を落ち着けた。」
現実的にみればあまり根拠のない仮説だが、月の古代都市の違和感から考えれば、作者である尾田栄一郎氏がこのような説を作中に落とし込んだという可能性は十分にある。
〝月の人〟は何らかの理由で星の内部に都市を形成したが、資源不足に陥ったために青色の星に資源を求めに行って月に帰ることができなくなってしまったのかもしれない。
種族
月には少なくとも3つの種族が存在していたことがわかっている。1つはスカイピアの住人のような頭に触角のようなものがついた種族、次に曲がった翼を持ち兜のようなものを被った種族、そしてシャンディアの酋長のような動物の被り物をした種族だ。
彼らが厳密に異なる種族だったかは明らかではないが、服装や容姿などから異なる文化圏で暮らしていた可能性は十分に考えられる。さらに〝エネルのスペース大作戦〟では「宇宙海賊」の存在も明らかになっており、月以外の生命体の存在は既に判明している。
準備中
仮に〝月の人〟が月以外の星から来た生命体だっとすると、彼らが月にやってきた理由どのようなものだったのだろう。
コメント