【ワンピース考察】ナミと月

ONE PIECE

ナミと天女

 ナミは登場初期から、天候を理論だけでなく肌で感じ取っているということが判明している。

天候を感じ取るナミ(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

 彼女は10歳にして島の地図を描く優秀な測量士であり、並外れた航海術を持つ天才として描かれてきた。天候を予測する能力に加え、〝天候棒クリマタクト〟により自らが天候を操ることも可能となった。

 このようなことからもわかる通り、彼女の血筋を紐解くもう1つの鍵は「空」である。

月とナミ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ナミは空島編にて登場した〝ゴロゴロの実〟の能力者エネルの目指す〝限りない大地フェアリーヴァース〟についていくと発言した唯一の人物だ。

 〝限りない大地フェアリーヴァース〟とは、エネルが自ら滅ぼした故郷である空島ビルカで「神が住む」とされている土地であり、ワンピース世界における「月」を指している。

 ルフィに敗れた後、〝方舟マクシム〟に乗って月を目指したエネルは、自らの故郷と同じ名を持つ「ビルカ」という古代都市を発見した。

 スリラーバーク編では再び、サンジがナミの美しさを「天女」に例えている。

天女(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 シャボンディ諸島での一味崩壊後は、バーソロミュー・くまによって飛ばれされた空島ウェザリアにて、空島ビルカの出身者ハレダスに「天候の科学」を学んだ。

ウェザリア(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ゾウ編では、〝象主ズニーシャ〟の背中にある〝ミンク族〟の国「モコモ公国」を〝百獣海賊団〟の大看板ジャックから救ったことで、友情の証として〝国宝〟をもらっている。

ナミと〝ミンク族〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 〝ミンク族〟は生まれながらに〝雷〟を操る戦士であり、満月を見ると月の獅子スーロンという凶暴な状態になる。

 ホールケーキアイランド編でゼウスというビッグマムの〝ソウル〟が入った雷雲を手にしたことも然り、ナミは「月」と「雷」にも深い関連がある。

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