黒ひげ
黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)は元白ひげ海賊団の2番隊の船員で、現在は「ヤミヤミの実」、「グラグラの実」の2つの悪魔の実の能力者である。
「黒ひげ海賊団」では、インペルダウンLEVEL6の囚人たちを含む10人の巨漢船長をまとめる提督であり、海賊島ハチノスを拠点に活動する新時代の四皇の1人に位置付けられている。
無鉄砲な計画で何度も窮地に追い込まれているが、持ち前の「運」とその実力で新世界の海賊として君臨している。
ドラム王国
ドラム王国は麦わらの一味の船員トニー・トニー・チョッパーの出身地であり、その大恩人Dr. ヒルルクの死地でもある。
現在は、元国王ワポルの配下だったドルトンを国王としてヒルルクの掲げたドクロを国旗とする「サクラ王国」という国に変わっている。
世界での屈指の医療大国であり、「イッシ―20」やDr. くれはといった優秀な医師が住んでいる。
なぜ黒ひげはドラム王国を滅ぼしたのか
ご存じの通り、黒ひげは新世界にいた白ひげ海賊団の2番隊の船員だったが、「ヤミヤミの実」を奪うために白ひげ海賊団で当時4番隊だったサッチを殺し、エースに追われることになる。
彼はなぜ、わざわざ偉大なる航路前半の海にやってきたのだろうか。白ひげの船で「仲間殺し」をすることは非常に危険を顧みない行為であり、逃亡のためともいえるだろうが、わざわざドラム王国を訪れ、滅ぼした理由にはならない。
ドラム襲撃の時点ですでに4人の仲間がおり(黒ひげを含めて5人)、どのような目的を持っていつから結成していたのかも不明である。
黒ひげのドラム襲撃に関してまず思いつくのは、ドラム王国が誇る医療技術だ(むしろそれ以外の理由があまり思いつかないともいえる)。
「ヤミヤミの実」を長年待ち続けていたことや、歴史マニアだという点などを含めても黒ひげが無計画に、たまたま通りかかったドラム王国を滅ぼしたとは考えにくい。
チョッパーはそのときドラム王国にいたようだが、その体験について触れている描写がほとんどない。ルフィたちが訪れたときにも襲撃の形跡はなかった。
つまり「黒ひげ海賊団」は単なる襲撃が目的というよりは「イッシ―20」を支配下に置いていたワポルをはじめとした国の上層部の握る何かを狙うことが目的だったようだ。
悪魔の実を2つ得るため
黒ひげ自身の「体の異形」や「悪魔の実」を2つ食べたこととも何か関連があるかもしれない。黒ひげ自身の目的を達成するために必要な行動だったとすれば、今後その理由について描かれるだろう。
「あいつら」
ジャヤのモックタウンでルフィとゾロは黒ひげに対して「あいつらだ」と発言していた。
その前の描写から察するに黒ひげの話しぶり、態度などから1人の人物が話してるわけではなく何人かの人格を黒ひげに感じたようだ。
体の異形
黒ひげの体の異形は白ひげ海賊団に在籍していた時からあったようだ。SBSの幼少期の姿からも当時から夜寝ないこと(人の倍の人生を歩んでいること)が判明しており、ドラム王国で偉業になったわけではないようだ。
だが悪魔の実を2つ食べることに関しては少し事情が違う。有力な説とされているケルベロス説が本当だとしたら実質的に2つ目の悪魔の実となる「ヤミヤミの実」を食べた時点で3つ目を食べれることはほとんど確定している。
しかし、頂上戦争で白ひげの能力を奪う前にヴァン・オーガーが「失敗」の可能性について言及しており、その時点では悪魔の実を2つ食べること、もしくは能力者から悪魔の実の能力を奪えるかが不確定事項だったようだ。結果的には黒ひげは「グラグラの実」を手にすることができた。
現在黒ひげ海賊団が「能力者狩り」を遂行していることから考えられることは、彼らドラム王国で悪魔の実の能力を奪う何らかの手段を得て、それを頂上戦争で白ひげに実践し、能力者から悪魔の能力を奪う方法を確立したのではないかという仮説だ。
四皇には動物系の人造悪魔の実の能力者集団を率いるカイドウがいるが、SMILEのように副作用なく超人系、自然系、動物系の能力者が多く存在する海賊団が存在したら世界にとって脅威であることは間違いない。
現に黒ひげ海賊団のシリュウは「スケスケの実」、カタリーナ・デボンは「イヌイヌの実幻獣種 モデル:九尾の狐」の能力者になっていることが判明しており、黒ひげ海賊団の脅威はこれから増していくだろう。
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