海の悪魔の化身
「悪魔の実」は‟海の悪魔の化身”という言い伝えがある。食べた者は悪魔の能力と引き換えに海に嫌われ、カナヅチになる。
この‟海の悪魔”という限定的な言い回しには、少し違和感を感じるのではないだろうか。つまり、‟海の悪魔”以外の悪魔が存在した可能性や‟悪魔”ではない何らかの化身を宿した実が存在する可能性があるとも捉えられる。
ルフィは元々泳げない
ルフィは「ゴムゴムの実」を食べる前からカナヅチだったということがわかっている。このことは何を意味するのだろう。
この頃のルフィの年齢的には泳げないということは不思議な事ではないが、この描写があえて描かれていえるとしたら、ルフィは海の化身を宿した‟悪魔の実”とは異なった実を食べている可能性もある。
また、ワンピース101巻の発売記念CMでは「ゴムゴムの実」が「運命を変える実」であることが判明している。ここでは‟悪魔の実”という表現がされておらず、このことからも「ゴムゴムの実」が‟悪魔の実”ではない可能性が感じられる。
世界政府が与えた‟もう1つの名前”
世界政府はある実の‟存在”と‟覚醒”を恐れている。その実には‟もう1つの名前”が存在し、その名前こそが‟悪魔の実”に変わる‟何か”なのではないだろうか。
‟悪魔”だけでなく他の何かの化身を宿した実が存在する可能性は高まっている。
宗教や神話によって‟悪魔”という存在は異なるが、「神が創造した世界を混乱させる存在」もしくは「神と敵対する存在」であると言われている。
太古の昔、赤い土の大陸上に「神の国」が存在したように、「神」の化身を宿した実が存在する可能性すらあるといえるだろう。
仮にここまでの前提が正しいとすると、「ゴムゴムの実」に与えられた‟もう1つの名”は‟神の実”かもしれない。
ルフィが食べた実が‟神の実”だとすれば、「運命を変える」ということにも、ルフィがもともと泳げないという設定もとりあえずは説明がつく。
ワンピースでは‟戦いの神エルバフ”や‟太陽の神ニカ”など多くの神に関する表現が登場しており、‟悪魔”と‟神”が登場する‟神話”が歴史として存在していたのかもしれない。
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