『飛行能力』を持つ悪魔の実の定義
「飛行」という言葉の意味としては「空中を飛んで行くこと」のようだ。これだと非常に抽象的な概念になってしまうので、この定義を基にしてしまうと現段階だけでも世界に5種以上の「飛行能力を有する実」が存在していることになってしまう。
飛行能力を持つ悪魔の実は現段階でいくつか登場しているが、それらを5種に絞るためには「悪魔の実の飛行能力」の定義付けをしなくてはならない。
例えばバギーの「バラバラの実」やロビンの「ハナハナの実」などは能力の使い方次第で飛行手段にはなるが、ある程度の制約や条件があり、本来の能力とは異なるため除外するべきだろう。
そのような実を区別するための1つの『飛行能力』の定義としては「悪魔の実のモデルとなったモノが、飛行能力を有していること」が考えられる。
言葉だけではわかりづらいかもしれないので、実際に存在する『飛行能力』の可能性がある悪魔の実をもとに考えていく。
飛行能力の可能性がある実
例えば、シーザーの「ガスガスの実」は「ガス」それ自体が飛行する能力を持つわけではないため、先ほどの定義では『飛行能力』には該当しない。
他にはバッファローの「グルグルの実」は「グルグル」という言葉自体に飛ぶというニュアンスがないため飛行能力には含まない。
一方で、「世界に5種しか確認されない『飛行能力』」発言をした張本人、ペルの「トリトリの実」は、鳥に飛行能力があるといえるため、定義によれば該当するといえる(そもそもペルの発言からトリトリの実が該当することは確定的である)。
「トリトリの実」のモデルは、ペルの「隼」のほかに、マルコの「不死鳥」やモルガンズの「アルバトロス」、本編には登場していないオリジナルキャラで「鷲」、「鵺」などの能力者もおり、これだけですでに5人の「トリトリの実」の能力者が存在する。
※アルバトロスはアホウドリの英名で、鵺は日本の妖怪の名前である
他にも革命軍のカラスの能力やラフィットの能力が可能性としては考えられるだろう。
明らかに5種以上のモデルが存在しているため、「トリトリの実」は全体で「1種」とするのが適当だろう。
同様に考えれば、ムシムシの実も1種とするのが望ましい(飛ばないモデルもおそらく存在するが、多くの場合飛行能力を有しているため、今回はまとめて捉えることにする)。
他に飛行能力を持つ悪魔の実に含まれる可能性があるのは、シキの「フワフワの実」、カイドウの「ウオウオの実(モデル:青龍)」、ドフラミンゴの「イトイトの実」、キングの「リュウリュウの実(モデル:プテラノドン)などである。
「イトイトの実」は先ほどまでの定義に従い、『飛行能力』からは除外してもよいだろう(糸に飛行能力はない)。
だが、プテラノドンは飛行能力を有している。
青龍は空を飛んでいそうであるが、カイドウの能力の青龍は焔雲という雲を出してそれをつかんで空を移動している(イトイトの飛行と類似)ため、これを飛行能力と判断するかは少し難しい。
「フワフワの実」も少し怪しい。「フワフワ」のような〝浮く〟能力を悪魔の実の飛行能力に含んでいいのかは見解が分かれるところであろう。感覚的に言えば「フワフワ」が飛行することを表すかは少し怪しい気がする。
その他に存在しそうな『飛行能力』
『飛行能力』を有する悪魔の実は未だ5種すべてが登場しているとは限らないため、その他の可能性についても考えてみる。
- 「ハネハネの実」:ラフィットは人獣型ではないのに羽が生えていたことから、この能力の可能性がある。
- 「トリトリの実」のその他のモデル:おそらく「トリトリの実」は現在登場している以上にモデルが存 在するだろう。
- 幻獣種:伝説上の生き物は空を飛ぶものが多いため、可能性はある。
- その他の動物系:コウモリなどの虫でも鳥でもない飛行生物。
まとめ
これまでの見解をまとめると確実に飛行能力を持つといえるのは、
- トリトリの実
- ムシムシの実
- リュウリュウの実(モデル:プテラノドン)
の3種である。
正直に言うと、「存在はしていたようだが、世界ではまだ確認されていないから5種には含まれなかった」と言われてしまえばそれまでなのだが、少しこれは禁忌に近いので考えないでおく。
可能性はあるが判別を保留にしている能力が、
- フワフワの実
- ウオウオの実(モデル:青龍)
である。
一応これらを足すと5種にはなるのだが、悪魔の実すべてを網羅できたかわからないので他にも飛行能力のある実が存在する可能性は十分にある。
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