【ワンピース考察】ナミ出生の謎―ヴィラとオイコット王国―

ワンピース研究・考察

ナミ

 〝麦わらの一味〟で未だ出生が明かされていない船員クルーの1人がナミである。

戦争孤児(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ナミはかつて海兵だったベルメールによってノジコと共に拾われた戦争孤児だ。つまり、彼女は〝東の海イーストブルー〟のココヤシ村で生まれたわけではない。

 同時に、ナミはノジコと血縁関係にないことも明らかになっている。つまり、現時点でナミの血縁者と判明している人物は登場していない。

 また、ベルメールがナミを拾ったのは「オイコット王国」であることが、ONE PIECE図鑑「VIVRE CARD(ビブルカード)」で明かされている。

 「オイコット(OYKOT)」という言葉は「東京(TOKYO)」をひっくり返した言葉で、非東京的、つまり東京にはない地方の豊かさを意味する。

 つまり、オイコット王国もまた、貧しいながらも豊かさのある国なのだろう。

 ベルメールが衰弱した子供をココヤシ村に連れて来ることができたという点から、オイコット王国は〝東の海イーストブルー〟に存在すると考えられる。

ナミとベルメール(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

ヴィラ

 もう1つ、ナミと関係が示唆されているのが〝偉大なる航路グランドライン〟に存在するヴィラという国である。ナミはこれまで2回ほどヴィラについて触れている。

ヴィラとナミ(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

 22巻SBSではヴィラに関する説明があり、ノーランドがいた400年ほど前までは「陽気な町」だったが、現在は「クーデターを繰り返す危険な国」になってしまったようだ。

 「クーデター」とは非合法の武力行使によって政権を奪取することを意味し、ヴィラという国がクーデターによって分裂もしくは新たな国家となった可能性も否定できない。

 ちなみに、「ヴィラ:villa」という言葉には「郊外の別邸、別荘」といった意味があり、オイコット王国とも関連がありそうである。

 それぞれ〝東の海イーストブルー〟と〝偉大なる航路グランドライン〟に存在する2つの国はナミの出生や血筋に関する大きな鍵を握っていると考えられる。

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