シャンクス
シャンクスはルフィに麦わら帽子を預けた四皇の海賊で、海賊王ゴール・D・ロジャーの船の見習いを経て、現在は〝赤髪海賊団〟の船長を務めている。
第1話から登場している彼は謎が多く、未だに正体がわかっていない。
〝赤犬〟の攻撃を片手で防ぐ戦闘力を持ち、センゴクからの信頼も厚い。五老星に合うためパンゲア城に赴くなど、海賊とは思えない行動をとっていることも彼の謎を深めている要因の1つだ。
愛剣「グリフォン」
シャンクスの持つ剣の名前は「グリフォン」と呼ばれている。
グリフォンは伝説上の生き物で、鷲の上半身とライオンの下半身を持っている。この生物には重要な2つの役割があり、「ゼウスなど天上の神々の車を引くこと」と「黄金を守ること」である。
現在の青色の星では〝神〟は「世界政府」の創造主〝天竜人〟とされ、「黄金」はワノ国やシャンドラなど〝D〟の勢力である。
頂上戦争時には〝白ひげ〟を討たんとする四皇カイドウを止め、戦争を終結に導いたことなどから、表向きは海賊としての行動が多い印象だ。
もしかすると〝天竜人〟や「世界政府」の重要人物の血を引いていることから、自らがロジャーの待つ海賊ではないことを悟ってルフィなどの〝新時代〟の海賊を待っているのかもしれない。
自分が世界を変える権利のない存在と気づいたことが、ラフテルから帰還したロジャーとの会話で彼が涙した理由かもしれない。
彼は幼少期からロジャーの船に乗り、ゴッドバレーで拾われたロックスや〝天竜人〟の子供という可能性も浮上しており、出生にまつわる秘密は重大ななぞといえるだろう。
年齢と移動の謎
シャンクスの年齢に関して第4巻SBSでは、作者は現在の居場所がわからないという理由でフーシャ村にいた時点での年齢を答えている。
世界のどこにいようと(時差などを除けば)時間の進行や年齢が変わることはあり得ないため、この回答には不自然だ。
年齢について明言を避けたことは、当時の年齢が本来とは違う可能性を示唆している。違和感は頂上戦争にも描かれる。
四皇カイドウと〝新世界〟で小競り合いをしていた〝赤紙海賊団〟がその翌日「海軍本部」に現れたのである。
シャンクスに至ってはコビーを攻撃した赤犬の前に突然現れている。
シャンクスの年齢の謎は一体何なのか。
この場面は、ルフィを近海の主から救った場面を彷彿とさせるが、彼の年齢と移動の謎についてはまだ何も明かされていない。
時を超える能力は〝トキトキの実〟、年齢を操作する能力はボニーの能力が挙げられる。
〝トキトキの実〟は過去に戻れないため、彼が現在39歳ということは起こり得ず、ボニーの能力は現能力者がいるため謎を解決できない。
空間・移動という2つの謎を解決する手段は果たして存在するのだろうか。
左腕の真実
シャンクスが左腕を失った場面には奇妙な点がいくつかある。
- ルフィは海岸から遠く離れた沖合にいたにも関わらず、シャンクスが突然出現した。
- 15歳のルフィが一撃で倒せるほどの相手に左腕を奪われた。
- 腕を失う場面には実際に腕を噛んだ描写はない。
後に〝白ひげ〟に左腕について問われた時、彼は「新しい時代に懸けてきた」と発言している。
不自然ながらもあの状況では腕を失ったことにも理解できるかもしれない。
しかし、シャンクスという人物の構想が初期から十分に練られていたならば左腕の謎は彼自身の秘密と関係しているかもしれない。
彼の「時間と空間」の謎は、彼が左腕を失っていた理由を説明するには十分すぎるからである。
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