【ワンピース考察】コビーの勇気

ONE PIECE

アルビダ

 第2話で初登場したコビーは、ーシャ村を出航したルフィが出会った最初の友達である。

 当初のコビーは、間違えて乗り込んだ海賊船で海賊アルビダの雑用として働いていた。

 コビーは「海兵」になるという夢を持っていたが、アルビダの船から逃げ出す勇気がなかったために、雑用としての生活を続けていた。

 そこに現れたのが海賊モンキー・D・ルフィである。

 コビーはルフィの海賊としての信念に感銘を受け、勇気を振り絞ってアルビダに立ち向かった。

コビーとアルビダ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 アルビダからコビーを救ったのはルフィだった。

ルフィとアルビダ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 このルフィとの出会いが後に彼が海軍に入隊するきっかけとなった。

 このコビーの「小さな勇気」は、今後の彼の活躍に重要な要素といえる。彼が海軍の〝大将〟の座に就く過程にはこの「勇気」が何度も描かれていくことだろう。

砲撃阻止阻止

 短期集中扉絵連載「コビメッポの奮闘日記」で描かれたヘルメッポとコビーのその後は、海軍に入隊した2人が中将ガープの元で修行をするまでの物語が描かれている。

 ルフィの助けもありながら海軍に入隊することになったコビーは、ヘルメッポを人質に護送船から逃走するモーガンへの砲撃阻止を試みる。

コビーの砲撃阻止(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 コビーの砲撃阻止は他の海兵によってさらに阻止されてしまうが、コビーを救ったのはガープだった。ガープがルフィの祖父であることは明かされていない。

コビーとガープ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 これがきっかけとなり、コビーとヘルメッポはガープの下で修業をすることとなった。

頂上戦争

 これまでで最も大きな影響を及ぼした「コビーの勇気」は〝頂上戦争〟での行動だろう。

 エースと〝白ひげ〟が死亡し、目的を達成してもなお多くの犠牲を出して戦い続けることに耐えられなくなったコビーはついに、大将〝赤犬〟の前に立ちはだかった。

コビーと〝赤犬〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 絶体絶命のコビーを救ったのはシャンクスだった。

シャンクスと〝赤犬〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 コビーが生み出した〝勇気ある数秒〟は世界の運命を大きく変えた。

きっかけ

 これまでの「コビーの勇気」には全てきっかけがある。

 1つ目の「アルビダに対する勇気」は、信念を持って生きるルフィが彼の行動の原動力となった。ここでコビーは海兵として這い上がる決意を強くする。

コビーの決意(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 2つ目はヘルメッポという友達の危機が彼の勇気ある行動に繋がった。この行動は〝英雄〟とも呼ばれる伝説の海兵ガープの下で修業を積むきっかけになった。

ガープとコビメッポ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 そして3つ目の〝頂上戦争〟では〝見聞色の覇気〟資質が開花したことによって、失われていく多くの命を認識したことが大将〝赤犬〟に立ち向かう勇気を後押しした。

コビーと〝見聞色〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 泣き虫で弱虫だったコビーが、勇気ある行動をしてきた背景には必ずきっかけがある。作中で何度も描かれてきた〝コビーの勇気〟は今後も物語の重要な局面で活躍することだろう。

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