「桃太郎」
「桃太郎」という昔ばなしは、桃から生まれた桃太郎がきびだんごで味方につけた犬・猿・雉とともに鬼ヶ島へ鬼退治に行くというあまりにも有名な話である。
実はワンピースのワノ国編鬼ヶ島の戦いには「桃太郎」オマージュが見られており、それぞれの登場人物に対応する者が存在し、実は「雉」の枠だけ未だに謎である。
この記事では「桃太郎」と「ワノ国編」の関連を解説するとともに、残る「雉」は誰なのか考察していく。
判明している対応関係
ここからはこれまでに判明している対応関係について解説していく。
桃太郎
主人公である桃太郎は言わずもがな、光月モモの助である。父である光月おでんが天下無敵を表す「桃」から名付けたもので、ワノ国編での大戦争の大将として戦いに参戦している。
きびだんご
きびだんごの役割は「お玉」である。お玉の能力はきびだんごのように、食べた動物を従えることのできるだんごをつくりだすものである。
おそらく動物の血統因子によって作られた「SMILE」の能力者にも効果があり、鬼ヶ島の戦いでも能力者を多く味方につけることに成功している。
犬
犬に対応する人物は当初、ミンク族のイヌアラシ公爵であると予想されていたが、最近になってヤマトがその役割を担うことが判明した。
ヤマトは動物系 幻獣種「イヌイヌの実 モデル大口真神」の能力者であり、カイドウの息子であるものの光月おでんを崇拝する異端的存在である。
猿
猿はなんといっても我らが主人公モンキー・D・ルフィである。ワノ国で「流桜」と呼ばれる覇気や覇王色を纏うというさらに上の技を身に着け、四皇に挑んでいる。
鬼
退治する鬼はなんといっても「カイドウ」である。カイドウは動物系 幻獣種「ウオウオの実 モデル青龍」の能力者であり、鬼のような見た目をしていて「鬼ヶ島」を拠点にしている。
百獣海賊団のナンバーズも鬼のような姿をしており、大看板に劣らない厄介さのようだ。
以上まで役者がそろっているが、まだ完全ではない。
雉
雉に対応する人物については未だ謎が多い。当初は「トリトリの実 モデル不死鳥」の能力者であるマルコがその役割を担うと予想されたが、彼は戦いのサポートという立ち回りをしているようであり、相当な貢献を果たしているものの今回の主役ではなさそうである。そもそも不死鳥は鳥ではあるものの雉とはそれほど関係が深くない。
つまり正当な雉の役割を担う人物が今後登場する可能性は高い。雉は日本の国鳥であり、神秘的なその姿から日本神話にも登場している。
モモの助・ルフィ・ヤマトに匹敵するほどの戦いの中心人物はそれほど存在しないようであるため、非常に断定がしづらい状況にあるが、雉として登場する可能性のある人物について考察していく。
光月日和
日和は光月おでんの娘にしてモモの助の妹である。日和が雉の役割を担う可能性が最も高いように感じる。
当初は花魁である「小紫」として登場しており、その正体が日和であることは隠されていた。小紫の衣装にはなんとあまりにも大胆にキジ科の鳥「孔雀」が描かれている。
この衣装を雉と判断するには少し微妙であるため、小紫が「トリトリの実」の能力者だという説もある。
だが、人斬り鎌ぞう(キラー)に追われていた時になぜ飛んで逃げなかったのか、日和がトリトリの実の能力者であっても戦力にはならない点などから完全には判断しきれない。
ヤマトが幻獣種であることから、雉に関連のある幻獣種である可能性もあるが、日本神話に登場する雉は「鳴女」と呼ばれるただの雉で、矢で貫かれて死んでしまうため少し考えにくい。
中国神話に登場する「鳳凰」は孔雀や青鸞などのキジ科の鳥をモデルにしているとされるが諸説あるため少し説としては弱いようである。
単純に考えれば「孔雀」の能力者である可能性もあるが、やはりどの「トリトリの実」でも治癒能力のような特殊能力でもない限り、日和が戦闘に使用することはなさそうだ。
そもそもモモの助の発言では日和とは戦が終わったときのみ再会を果たすと言っているため、日和は鬼ヶ島で現在進行している戦いが終わってから登場する可能性もある。
くいな
くいなも候補に挙がっている人物である。くいなの生存については様々な考察が語られており、再登場を期待する声も少なくない。くいなが霜月家の家系であることなどからもワノ国は絶好の登場機会である。
くいなは実在する鳥の名前で「水雉」という漢字で表記されることもある。しかし、キジ科というわけではないため、根拠としては少し薄い。
その他の可能性
その他の可能性はあまり浮かんでこない。ここまで戦況が佳境に入り、ここまで登場を引っ張っているからには新たな登場人物というのも考えにくく、ワノ国にゆかりがあり、かつ「雉」に類する能力や名前を持っているとするとほとんど可能性は残されていないようである。
最後に登場する雉は鬼ヶ島決戦でどのような役割を果たすのか、またどんな人物なのか、注目していきたい。
コメント