マリージョアの国宝
元天竜人ドンキホーテ・ドフラミンゴの発言からマリージョアにはその存在が世界を揺るがすほどの重大な国宝があることが判明している。
聖地マリージョアは赤い土の大陸上にあり、およそ800年前に世界政府を作り上げた19人(アラバスタを除く)の王達の末裔「天竜人」が住む土地である。
マリージョアの国宝はワンピースの歴史においても重要な存在であると考えられ、物語の根幹を担う秘密が隠されている可能性が高い。
今回はマリージョアに存在するであろう「ある樹」から国宝の正体に迫っていく。
陽樹イブ
ワンピースには陽樹イブという樹が存在し、深海の魚人島に陽光を届けている。
「陽樹」という言葉は「陽光が十分に当たる場所で生育する樹木」のことを指す。
陽樹イブは海底に根を張る不思議な樹であるが、根が魚人島にあるということはその樹はおそらくその真上に位置する赤い土の大陸上、聖地マリージョアに伸びているのではないだろうか。
聖地マリージョアであれば太陽に近いという点からも陽樹イブの生育環境に適しているといえる。
そうなると聖地マリージョアの国宝と陽樹イブの関連が推測できる。
旧約聖書の「創世記」において、イブはアダムとともにエデンの園にある「禁断の果実」を食べて神の怒りを買い、楽園から追放されたとされている。
つまり陽樹イブは、ワンピースにおける禁断の果実「悪魔の実」がなる樹であり、マリージョアはそれを国宝としているのではないだろうか。
宝樹アダム
それでは宝樹アダムの存在はどう関係してくるのだろうか。
宝樹アダムはおそらくエルバフに存在する樹で、闇ルートで2億で取引されるほど貴重であり船体の材料として非常に優れている。
宝樹アダムと陽樹イブは魚人島でウソップが示唆していたように何らかの関連があると考えられる。
1つの考察としては、人類の共通の祖先と呼ばれる「創世記」のアダムとイブのように、宝樹アダムと陽樹イブの受粉によって「悪魔の実」がなるのではないだろうか。
受粉とはすなわち雄蕊(おしべ)の花粉が雌蕊(めしべ)の先端につくことで、つまり、宝樹アダムの花粉が風に飛ばされて陽樹イブの雌蕊につくことでその結果として「悪魔の実」が誕生するのではないだろうか。
これならば陽樹イブにだけ悪魔の実がなることも、それをマリージョアの国宝とするのも説明がつく。
疑問点
しかし、この考察を確かなものにするには数々の疑問点を解消しなければならない。
まずは、なぜマリージョアの国宝である悪魔の実がこれほど世に出回っているのかという点だ。
この答えは案外簡単で、「元々は世界政府の所有物ではなかったから」である。
現在のマリージョアが位置している場所にはおそらく「ルナーリア族」が住んでおり、彼らの住む国が「神の国」と呼ばれていたのは彼らの発火する能力や黒い翼もその理由の1つだが、悪魔の実という海の秘宝を所有していた点ともいえるだろう。
悪魔の実はその時代によってなる実が変わっていくため、遥か昔にはすでに「メラメラの実」や「グラグラの実」といった自然現象を基にした自然系の能力や「イヌイヌの実」や「ネコネコの実」の存在していた種をモデルにした動物系の能力は世に出回っていたと考えられる。
どちらかというと、超人系の「ジャケジャケの実」のような最近出現した悪魔の実はあまり世に出回っていないと推測される(ジャケジャケの実は役に立たないと判断され取引されて世に出回った)。
そして最大の疑問は、ドフラミンゴの「オペオペの実」を手に入れていればマリージョアの国宝を利用し、世界の実権を握れていたという発言だ。
このシーンの直後にオペオペの実の最上の業「不老手術」についての発言があり、「不老手術」を行うことで国宝の利用が可能になると解釈すれば、マリージョアの国宝はアラバスタ王国の国宝「豪水」やリュウグウ王国の国宝「エネルギーステロイド」のように、使用すれば老化してしまうものである可能性が高い。
これに関しては正直なところ、現段階では反論の余地がないため、マリージョアにはいくつもの国宝がある、あるいは悪魔の実のなる陽樹イブは国宝に指定されていないかもしれないとしか言いようがない。
しかし、「悪魔の実のなる樹が陽樹イブである」という点を否定できる根拠は今のところ存在しいないだろう。
まとめ
マリージョアの国宝は、「悪魔の実のなる樹・陽樹イブ」であるという考察を行った。
悪魔の実はその時代に合わせて出現しているというのはとても重要なポイントで、超人系は比較的新しい悪魔の実の種で、例えば「ゴムゴムの実」が最初に出現した超人系という可能性もある。
悪魔の実は未だになぜ海の秘宝や悪魔の化身と呼ばれているのかが判明していないものの、今回の考察をより深めることでその謎も明らかになっていくかもしれない。
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