【ワンピース考察】実現するウソップの〝ウソ〟

ワンピース研究・考察
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ウソップの〝ウソ〟

 〝麦わらの一味〟の狙撃手ウソップはシロップ村での初登場から「うそつき」として描かれている。

 ウソップがこれまでついてきた様々なウソは、後に現実として描かれる。2年の修行を経て大きな成長を遂げた彼は魚人島編でこう発言している。

「今やそれができちまう!!!」(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

「海賊が来た」

「海賊が来た」(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 彼の最初のウソは、幼少期に母についた「海賊がきた」というものである。

 このウソは病気の母を励ますため、海賊として海へ出た父が帰ってきたと偽ったことに由来しており、いつしか彼は村の住人にもこのウソをつくようになった。

 後に、シロップ村には結成間もない海賊〝麦わらの一味〟が現れ、村一番の大富豪の娘カヤの財産を狙う〝クロネコ海賊団〟の襲撃が発生することになる。

大海賊団を率いる〝キャプテン・ウソップ〟

キャプテン・ウソップ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 自らを〝キャプテン・ウソップ〟と呼ぶ彼には、八千万から一億にも及ぶ部下がいるという。

八千万の部下(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)
一億人の部下(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 シロップ村にいた頃の彼は〝ウソップ海賊団〟でキャプテンを務めており、たまねぎ・ピーマン・にんじんという3人の部下がいた。

 彼はこれまでの冒険で、〝そげキング〟として2人の巨人族を従え(エニエス・ロビー編)、〝ゴッド〟・ウソップとしてトンタッタ族やコロシアムの剣闘士を従えてきた(ドレスローザ編)。

 現在、7つの海賊団から成る「麦わら大船団」には総勢5600人もの子分がいる。彼が本物の〝キャプテン〟になる日は近いかもしれない。

巨大な金魚

巨大な金魚(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 両親を亡くし、病気がちだったカヤを励ますためウソップは彼女の屋敷にウソをつきに通っていた。その中の1つが「巨大な金魚」と戦った話だ。

 後に一味が訪れたリトルガーデンでは、ウソップの冒険話に登場した「巨大な金魚」とそのフンでできた「何もない島」の存在が語られた。

 ウソップはこの怪物金魚の話を聞いた時、「どこかで聞いたような」と発言している。

巨大な金魚(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

小人の国

小人の国(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ウソップの冒険話には「小人の国」が登場する。

 ドレスローザ南東にある小さな島グリーンビットには、「トンタッタ王国」という小人族の国が存在した。そこで彼は闘魚という魚を切り身にして食べている。

「トンタッタ王国」(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

伝説のモグラ

伝説のモグラ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 カヤの執事クラハドールに屋敷への侵入が見つかったウソップは「伝説のモグラ」を使ってこれをごまかそうとした。

 アラバスタ編にて〝モグモグの実〟というモグラの能力を持ったミス・メリークリスマスが登場し、ウソップはチョッパーと共にそのモグラを倒している。

〝モグモグの実〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 さらに、空島編の後に描かれた短期集中表紙連載〝ゲダツのうっかり青海暮らし〟では「伝説の土番長」と呼ばれる巨大なモグラが登場する。

伝説の土番長(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

ケルベロスとドラゴンと八百屋星人

ケルベロスとドラゴン(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 〝ウソップ海賊団〟の冒険は、ケルベロスやドラゴンとの戦いの日々だった。 

 スリラーバーク編では、ホグバックの医術とモリアの能力によって生み出された2つの犬の頭と1つのキツネの頭を持つ偽物のケルベロスが登場した。

スリラーバークのケルベロス(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 また、パンクハザードにはベガパンクの科学力によって生み出されたドラゴンが登場している。

パンクハザードのドラゴン(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 しかしいずれも「人工物」であることから、本物とはいえない。「伝説のモグラ」と同様に、本物のケルベロスとドラゴンが登場するかもしれない。

 〝黒ひげ〟にはケルベロスにまつわる噂があり、かつてのワノ国の大剣豪リューマには「空に舞う竜を斬った」という伝説がある。

 ちなみに〝ウソップ海賊団〟は八百屋やおや星人」とも戦っている。

 キャラクター図鑑『ONE PIECE BLUE』に記されたゾロの一言には「悪魔の実を売っている『悪魔の八百屋』と呼ばれる八百屋が、世界のどこかに存在するという噂」について触れられている。

伝説の薬

 ウソップが病気の母についたウソはもう1つある。

伝説の薬(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 海の向こうにはどんな病気も治す「伝説の薬」が存在するという。病気といえば、ウソップは「病」に関するウソをこれまでに幾度となくついてきた。

〝おやつを食わねば死んでしまう病〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ウソップの病に関するウソには〝島に入ってはいけない病〟〝これ以上歩いたら死んでしまう病〟〝ワンピースについて知ったら死んでしまう病〟などがある。

 ウソップと病死を結びつけるウソは、彼のいう「伝説の薬」によって治すことができるだろうか。

 麦わらの一味の船員クルーにはそれぞれの夢があり、物語の完結までにそれらを達成するだろうと考えられるがチョッパーの夢は「万能薬になり、なんでも治せる医者になる」ことであるため、おそらくウソップの病に関する嘘は治るものだろう。

後頭部の懸賞金

 〝東の海イーストブルー〟にて〝バギー一味〟〝アーロン一味〟〝クリーク海賊団〟を倒した〝麦わらの一味〟船長〝麦わらのルフィ〟は、3000万ベリーの賞金首となった。

 当時の手配写真には、ルフィと共にウソップの後頭部が映っており、ウソップは後頭部に3000万の賞金がかけられていると自慢した。

3千万の賞金首(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 後にエニエス・ロビーで大事件を引き起こした彼らの懸賞金は跳ね上がり、ウソップは〝そげキング〟として3000万ベリーの賞金首となっている。

3億の賞金首(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 3億の賞金首となったルフィの手配書には、またもやウソップの後頭部が映っている。

 当時、ウソップが3億の賞金首になるなどと想像する人はほとんどいなかっただろう。

 しかし、彼はドレスローザ編での功績により、ドフラミンゴの始めたゲームの中で5億の賞金をかけられ、政府の手配書は2億ベリーとなった。

 ウソップが3億の賞金首になる日もそう遠い話ではないだろう。

2億の賞金首(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

伝説のヒーロー

〝伝説のヒーロー〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ドレスローザ編でウソップは、トンタッタ族を救う〝伝説のヒーロー〟になることを宣言した。

 ウソップはドレスローザ王国を支配するドンキホーテ・ファミリーの特別幹部シュガーを2度も気絶させ、有言実行を果たした。

ウソップとシュガー(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

〝覇気〟

ウソップの〝覇気〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ドレスローザ編でトンタッタ王国があるグリーンビットの地下を訪れたウソップは、地上で起こる先頭による揺れを自らの〝覇気〟と偽った。

 直後、王宮でシュガーと対峙したルフィを救うため、彼は〝見聞色の覇気〟の素質を開花させる。

ウソップの〝見聞色〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 しかし、これは「魚人島で5万人の悪者を倒した」というあの〝ハキ〟ではない。

 〝キャプテン・ウソップ〟はいずれ人の上に立つ王の資質〝覇王色の覇気〟までをも覚醒させることだろう。

〝勇敢なる海の戦士〟

 ウソップの夢は〝勇敢なる海の戦士〟になることである。

リトルガーデンで巨人族の「名誉ある死」を望む生き方に感銘を受けた彼は、彼の夢についてこう発言している。

〝勇敢なる海の戦士〟ウソップ(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

 この発言から、ウソップの夢は彼の死の間際であり、ウソップの人生の最後は描かれると感じている。

その他のウソ

 ウソップのついたその他のウソは、

  • 凪の帯カームベルト〟で海王類に対し勇敢に戦った
  • 巨大コンドルに襲われる
  • 大怪獣パイユを仕留める
  • ガマの油

である。すべてが回収されるかはわからないが、今後の展開で描かれるかもしれない。

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