【ワンピース考察】〝悪魔の実〟は時代を経て増え続けている?

〝悪魔の実〟

〝悪魔の実〟の種類

 〝悪魔の実〟はワンピース世界に存在する、能力と引き換えに海に嫌われ泳げなくなる果実のことである。〝悪魔の実〟がいつ、どこで生まれたのかは作中における大きな謎の1つである。

 〝悪魔の実〟には「超人パラミシア系」・「自然ロギア系」・「動物ゾオン系」という3種類が存在し、現段階では登場している実の全てがこのいずれかに該当する。

 この「自然ロギア系」や「動物ゾオン系」の一部の能力に関しては、太古の昔から存在していたとしても不自然ではないが、ほとんどの「超人パラミシア系」については比較的最近誕生した能力の可能性がある。

  「超人パラミシア系」の能力として登場した武器やバネ、ジャケットなどは人間が作り出した物であり、少なくとも人類が誕生する前には存在しえない、歴史のある時点で登場した物だ。

 さらに進化という観点から見れば、「動物ゾオン系」の能力でさえ太古には存在していない種の実が存在するといえる。これは「古代種」や「幻獣種」といった分類が存在していることからも明らかである。

 これらだけを考慮しても〝悪魔の実〟は時代を経て種類が増え続けていると考えられる。

生み出され続ける悪魔の実

 では、〝悪魔の実〟はどこで生まれているのだろうか。

 もし〝悪魔の実〟が世界のどこかで誕生し続けているとすれば、それを所有する者は世界を掌握できるほどの強大な力を手に入れることができる。

 今回は〝悪魔の実〟の誕生については詳しく言及しないが、実が増え続けているという前提に立てば、限られた〝悪魔の実〟だけが存在した時代があるはずだ。

 さらに時代を遡れば、「始祖の〝悪魔の実〟」とも呼ぶべき最初の実が存在することになる。

 この実は「海の悪魔の化身を宿す」と言われる〝悪魔の実〟にまつわる数多の謎を解決する最も重要な実ともいえるかもしれない。

 〝悪魔の実〟は『旧約聖書』に登場する「知恵の木(善悪の知識の木)」をモデルにしている可能性が高く、もし〝悪魔の実〟が「知恵の木」のように木になる果実だとすれば、「〝悪魔の実〟のなる木」が世界のどこかに存在することになる。

始祖の〝悪魔の実〟

 では、世界に最初に誕生した「始祖の〝悪魔の実〟」とはいったい何だろうか。

 〝悪魔の実〟に関する詳しい設定が存在しているのであれば、「始祖の実」はもう既に作中に登場しているかもしれない。

 「始祖の実」としてまず考えられるのは自然現象に由来する「自然ロギア系」だろう。実は自然の能力を宿した実は他の2種類と比較して非常に少なく、有力な候補の1つといえる。

 もう1つ有力な候補として〝神〟の名を持つ〝悪魔の実〟の存在が挙げられる。ルフィの能力である〝太陽神ニカ〟を宿した〝ヒトヒトの実〟は、始祖の〝悪魔の実〟として有力といえる。

 現実世界に存在する神話において一般的に〝神〟は宇宙の創造主のことを指す場合が多いが、特に多神教や多くの神話において〝太陽神〟と〝創造神〟は同一ではない。

 〝悪魔の実〟の誕生についての謎に答えが存在するとすれば、それは〝悪魔の実〟そのものが誕生する以前の歴史が存在するということでもある。

 時代を経て新たな種が誕生し続ける〝悪魔の実〟の謎は深まるばかりである。

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