『嘘をつく子供』
『嘘をつく子供』は『イソップ寓話』の1つ。日本では特に『オオカミ少年』の名で知られている。
ある羊飼いの青年が退屈しのぎに「オオカミが来た!」という嘘を繰り返しついたために、本当にオオカミが現れた時には彼を信じる者は誰もおらず、村の羊は全て食べられてしまったというお話。
「海賊が来た!」
〝東の海〟編「シロップ村」の物語は「海賊が攻めて来た」というウソップのウソから始まる。
ウソップは退屈な村に刺激を送るため、村の住人に毎朝このウソをついていたが、その後本当に海賊〝麦わらの一味〟がやってくる。
ある日、ルフィとウソップは、執事クラハドール改め〝クロネコ海賊団〟元船長キャプテン・クロの「お嬢様暗殺計画」を聞きつける。
ウソップは、村の住人に「海賊が攻めて来る」ことを伝えるが、信じる者はいなかった。
オオカミと羊
翌朝、オオカミに食べられた羊のように、海賊クロに執事メリーがやられてしまう。
羊のような髪型のメリーは、19世紀アメリカで生まれた童謡「メリーさんのひつじ」がモデルで、彼は後に、羊を模した船主の船「ゴーイング・メリー号」を一味に譲っている。
また、〝ウソップ海賊団〟のたまねぎ・ピーマン・にんじんの3人は、「執事」の事を「ひつじ」と呼んでいた。
つまり、結果的には〝クロネコ海賊団〟を倒した〝麦わらの一味〟こそが「オオカミ」に対応する存在であり、海賊クロもまた「羊」だったわけである。
イソップとウソップ
このように、シロップ村の物語は『イソップ寓話』の『嘘をつく子供』がモデルとなっており、ウソップという名は「イソップ」と「ウソ」を掛け合わせて作られている。
ちなみに、「海賊が来た」というウソップのウソは、病気の母を元気づけるために「海賊として海へ出た父が村へ帰ってきた」と伝えるためについたウソだった。
ウソップが出港した後も元ウソップ海賊団の3人によってウソップのウソは受け継がれている。
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