鷹の目
〝鷹の目〟とは、世界一の大剣豪ジュラキュール・ミホークの異名である。
「鷹の目」という言葉は、「獲物を狙う鷹のように鋭い目つき、または些細な変化も逃さない目つき」というような意味を持つ。
ミホークの初登場時、バラティエ編では単なる身体的特徴と考えられていたが、〝鷹の目〟の人物が複数存在し、この目には何らかの意味や能力があるのかもしれない。
〝鷹の目〟を持つ人物
ジュラキュール・ミホーク
ミホークはシャンクス同様に、物語初期から登場しているにもかかわらず、謎の多い人物である。
彼の過去や経歴についてはほとんど明らかになっておらず、その実力や〝鷹の目〟の謎についても今のところ明かされていない。
イム様
イム様もミホークのような〝鷹の目〟を持つ人物の1人である。イム様もまた謎の多い人物であるが、登場時にはその目が印象的に描かれている。
これまでシルエットのみ登場する場合には、目をあえて描くことはほとんどなかったことから、やはりこの目には何か秘密がありそうだ。
イム様とミホークの目が同じ〝鷹の目〟かは現時点では断定できないが、イム様の目には特別な力や意味があり、何らかの意図を持って象徴的に描かれている可能性がある。
ゾウ
〝ミンク族〟の住む「モコモ公国」を乗せ歩き続ける象主もまた〝鷹の目〟のような目をしている。ゾウ編でジャックに襲われ、モモの助に彼が語りかけた場面では不思議な描写があった。
この場面では、ゾウの目が初めて描かれ、彼の視界に映っているものがモモの助に伝わっている。このときゾウはジャックの存在を「言葉」ではなく、「映像」として伝えていたように思われる。
ここで1つの仮説として考えられるのは、〝鷹の目〟は「視界を特定の相手に飛ばす能力」ではないかということである。特定の誰かに視野を飛ばし、共有する能力がこの目の能力かもしれない。
見聞色
「見る力」という点では鷹の目は〝見聞色の覇気〟の一種かもしれない。
〝見聞色〟は、文字通り「見る力」と「聞く力」の極致であり、生まれながらに特別な見聞色を持つ人間がいてもおかしくはない。
「聞く力」に関しては、ロジャーやおでん、ルフィやモモの助のように「万物の声を聞く力」を持つ人物の存在がゾウや海王類の言葉を聞く特別な力を示している。
〝鷹の目〟の「見る力」は、頂上戦争におけるミホークとルフィの戦闘でも垣間見える。
ミホークはこの直後、大勢の群集の中ルフィに的確に斬撃を飛ばしている。
さらに、ルフィがミホークへの攻撃を回避した描写はルフィの〝見聞色〟とも考えられるが、見方を変えれば〝鷹の目〟で未来のイメージをルフィに送ったようにも見える。
〝武装色〟を纏う「流桜」や〝覇王色〟の「見聞色殺し」、〝見聞色〟の未来視とはまた違った体質として持ち合わせた〝覇気〟があってもおかしくはない。
象主はゾウであることから、〝鷹の目〟を先天的な血筋によるものとすると少し疑問が残るが、生まれ持った能力であるの可能性はありそうである。
物語の序盤から登場しているにもかかわらず、その多くが謎に包まれたままミホーク同様に、イム様も象主も、謎が多い人物といえるだろう。
また、彼らの目の色がそれぞれ異なることも何らかの意味があるのかもしれない。
ゾウもイム様も人目に触れない存在であり、〝空白の100年〟に大きく関わっている可能性がある。
〝鷹の目〟が単なるデザインである可能性を否定できたわけではないが、ミホークのような目をした登場人物はこれまでほとんどいない。
イム様やゾウの目の描写を見る限り、彼らの目はあまりにも酷似し、さらにはそれを強調するような描き方がされたことから、この目の謎が明かされる可能性は十分にあるだろう。
コメント