くまの死
バーソロミュー・くまは政府の人間兵器開発のため実験体として自らを提供し、頂上戦争前の最後の改造によって「死亡した」とされる。
だが、くまの肉体は無敵奴隷として生きており、「革命軍」が奪還を試みていたことなどからも、彼の死が改造によるものである限り彼が生存している可能性は捨てきれない。
実は、くまの生存を示唆する可能性のある描写が〝シャボンディ諸島編〟にて描かれている。
くまとパシフィスタ
〝シャボンディ諸島編〟では、くまの姿をした戦闘兵器「パシフィスタ」が数体登場した。
最初に登場したのはキッドとローの前に現れた個体で、この時、パシフィスタの存在は読者にもキッド、ローにも判明しておらず、彼らはパシフィスタを「くま」と誤認した。
もう1体のパシフィスタはウルージの前に現れた。この個体はドレークとも戦っている。
〝麦わらの一味〟の前には「PX-4」という製造番号を持ったパシフィスタが現れ、全員で力を合わせて何とかこれを倒した。
しかしその直後、彼らの前に「PX-1」が現れる。
後に絶体絶命に追い詰められた〝麦わらの一味〟は、レイリーと本物のくまに助けられている。つまり、あの日シャボンディ諸島には本物のバーソロミュー・くまも上陸していたのである。
くまか否か
2年後シャボンディ諸島に再集結した〝麦わらの一味〟は「PX-5」と「PX-7」と戦った。
2年後に登場したパシフィスタは、2年前に〝麦わらの一味〟を追い詰めた「試作品」ではあるが、「話すことができる」という点で2年前と異なっている。
製造番号が判明している2年前のパシフィスタは、「PX-1」と「PX-4」であるため、2年前に現れた4体は「PX-1」から「PX-4」の製造番号を持っていた可能性が高い。
しかし、実はキッドとローの前に現れたパシフィスタにだけ戦闘描写がなく、手袋を外す場面のみが描かれた…。
ローとくま
製造番号だけを見れば、島には「PX-1」から「PX-4」までの4体のパシフィスタが投入され、それぞれが「最悪の世代」と戦ったかのように感じられる。
しかし、キッドとローと対峙した人物だけは、くまかパシフィスタかが判断できない。唯一の判断材料は彼らの前に現れた人物がくまがいつも持っている聖書がないことのみだ。
実はこのパシフィスタは2年前のパシフィスタの中で唯一、言葉を発している。
この人物は明らかにローに反応を示し、放った言葉は『トラファルガー・ロー』だった。
2年前の他のパシフィスタが言葉を発さないことを踏まえ、この人物が「本物のくま」だったとするとある可能性が浮かび上がる。
シャンブルズ
2年後のパンクハザード編では〝オペオペの実〟の〝シャンブルズ〟という技が判明した。
この技はシャボンディ諸島編時点では判明していなかった。この技があれば、くまを生かすことは可能と考えられる。
また、くまとローに多くの共通点が存在することも彼らを結びつける根拠の1つである。
また、死亡したはずの頂上戦争時のくまは〝ニキュニキュ〟の能力を使用している。
これは、パンクハザードで「シャンブルス」を受けたチョッパーと同様、くまの肉体に宿る魂に〝悪魔の実〟の能力が残っているのかもしれない。
くまの人格が入れ替わったとすれば、その時期は2年前のシャボンディ諸島から頂上戦争までの間と考える方が妥当である。
だが、この仮説には重大な問題がある。それはくまの人格は誰と入れ替わったのかということだ。これに関しては議論の余地がある。
もし、くまが生存しているとすれば、シャボンディ諸島での〝麦わらの一味〟崩壊後の2年間、サニー号を守り続けた彼に一味が感謝を直接伝えることも可能になるだろう。
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