「ミンク族」と月
ミンク族は全身が毛皮で覆われた種族で、雷を扱う天性の戦士である。

彼らは満月を見ると〝月の獅子〟化し、狂暴な戦士となる。
短期集中表紙連載〝エネルのスペース大作戦〟では、ビルカという月の古代都市の存在が明らかになり、この都市が雷を原動力にしていることも判明した。

伝達条件がわからない古代に、能力に依存して都市を作ったとは考えにくく、この都市には電気を生み出す別の方法があったはずだ。
太古に生きた〝月の人〟が電気を利用できた理由は「ミンク族」にあるかもしれない。
宇宙からやってきた種族
ミンク族が〝月の獅子〟になることや電気を扱えることに加えて、ミンク族がかつて月に存在したと考える根拠が2つある。
1つは宇宙海賊がミンク族のような姿をしているということだ。宇宙海賊は、古代都市の調査に来ており、この中にミンク族のような容姿の種族が描かれていた。

宇宙海賊は月遺跡を発掘するために月にやってきており、つまりは月以外の星からやってきた生命体である。
こうなると、ミンク族や〝月の人〟が必ずしも月で誕生した生命ではない可能性も浮上する。
エネルが到着した時の月の表面は完全な更地であったことから、他の星に住んでいた彼らが何らかの目的のために月に都市を建設したという可能性は十分にある。
膨大な電力を必要とした月という宇宙船を造るために他の惑星からミンク族を連れてきたのかもしれない。
2つ目の根拠は壁画に描かれた〝月の人〟の中に動物の被り物をした月の民が存在するという点だ。

この被り物はシャンディアの酋長が被っていたものと類似しており、動物を模した被り物の存在はミンク族のように動物の姿をした生命がいた可能性は高い。
壁画に「ミンク族」がいない理由
もし、「ミンク族」が古代の月にいたのならば、なぜ彼らは壁画に描かれていないのだろうか。
1つは、彼らが奴隷だった可能性が考えられる。彼らが奴隷として働かされていたのならば、壁画にいないことに説明がつく。
逆の視点から見れば、ミンク族のような被り物をしていたことから、〝月の人〟が彼らを丁重に扱い、貴重な存在として敬っていた可能性もあるかもしれない。
彼らの関係性についてはまだ不明だが、ミンク族が月にいたとするならば、彼らはいつ青海にやってきたのか、どのようにして青色の星に降り立ち、ゾウの背中に国を築くに至ったのか。
ミンク族の歴史については今後明かされることになるだろう。
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