〝月の人〟
〝月の人〟とは、短期集中表紙連載〝エネルのスペース大作戦〟にて月の古代壁画に描かれていた、翼を持った種族である。
壁画には、彼らが資源不足により青色の星を目指した様子が描かれている。
しかし、彼らがいったいいつ青色の星に辿り着いたのか、青色の星にどのような影響をもたらしたのかという点については未だ謎のままである。
暦
〝月の人〟について考える上で最も重要なのは、「暦」の存在だ。
ワンピース作中ではこれまでに、扱われていた時代の古い方から「天暦」と「海円暦」という2種類の暦が登場している。
現実世界における改暦は、暦法の発達による改良や統一によって行われてきた。現在は世界の多くの地域において太陽暦の1つであるグレゴリオ暦が一般的に用いられる。
ワンピースにおいても、新たな暦法の発見や、統治者の交代によって改暦が行われたと考えるのが妥当だろう。
海円暦
400年前に生きた植物学者モンブラン・ノーランドがジャヤに到着したのは海円暦1122年のことである。
このことから、ルフィ達が生きる現代は海円暦1500年代前半ということになる(これは現実世界において〝大航海時代〟と呼ばれる15~17世紀と時代的にも一致する)。
同時に、天暦から海円暦への改暦が行われたのは約1500年前ということも読み取れる。つまり、この時期に何らかの大きな〝変化〟が起こった可能性が高い。
来訪
天暦はその名の示す通り、青色の星の人々が太陽暦や太陰暦に代表されるような天体の航行に基づいた暦であると考えられる。
一方で最も重要なのは海円暦である。
ルフィ達が航海を続ける青色の星を「円」と認識する存在はいったい誰だろうか。
これはやはり、現在から1500年前以前に青色の星が球体であることを知っている者が宇宙からやってきたと考えるのが自然だろう。
「海円」と名の付く暦の誕生から察するに、おそらく彼らは青色の星を支配した。
仮に、この支配者が〝月の人〟であれば、彼らが月からやってきたのは1500年前以前の歴史の中だが、現在の青色の星には翼を持った〝月の人〟の姿は全く見られない。
〝月の人〟はどこへ?
これまで登場した青色の星に生きる翼を持った人々はジャヤの先住民〝シャンディア〟と〝スカイピア〟の住人やウルージなどの空島出身者だけである。
これは混血により翼という遺伝的特徴が失われた可能性が考えられるが、とても地上を支配した種族とは思えない末路だ。
だが、彼らが青色の星に計り知れない影響を与えたことは明白であり、その後に続く〝空白の100年〟にもその影響が及んでいることは言うまでもない。
〝月の人〟は青色の星とどのように関わり、どんな〝変化〟をもたらしたのか、謎は深まるばかりである。
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