【宇宙とワンピース】宇宙との関係

ワンピース研究・考察

ワンピース世界の宇宙

 『ワンピース』という物語において、宇宙は重要な意味を持っている。

 ワンピース世界には「宇宙」が存在し、月や太陽のみならず、他の天体やそれらに住む生命の存在が示唆されている。

 オハラの図書館内の地球儀からは、ルフィ達の住む「青色の星」が持つ衛星の存在が確認できる。

 確認できる限り「青色の星」には6つの衛星が存在し、うち1つは衛星を1つ有しているようだ。「青色の星」の歴史はこれらの天体とそこに住む生命の存在なしには語ることができない。

 『ワンピース』において最も重要な天体は「月」であろう。に関する描写はこれまで何度も描かれてきた。

 空島編に登場したエネルは、箱舟マクシムに乗って限りない大地フェアリーヴァースを目指した。

月へ向かうエネル (出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 月でのエネルの様子を描いた短期集中表紙連載〝エネルのスペース大作戦〟では、「月の古代都市」「宇宙海賊」の存在が明らかになっている。

 宇宙船に乗って月遺跡の発掘にやって来た「宇宙海賊」が、月以外の星からやってきた生命であることはいうまでもないだろう。

月遺跡発掘計画 と宇宙海賊(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 彼らが発掘した古代都市の壁画には、かつて月に住んでいたという〝月の人〟が資源不足により「青色の星」を目指したことが描かれている。

〝月の人〟の科学技術(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 そして、〝月の人〟や「宇宙海賊」を見る限り、宇宙には「青色の星」を凌ぐほどの高度な科学技術が存在しているようだ。

太陽

 ルフィは〝太陽の神ニカ〟の能力を持ち、太古の奴隷達はニカがいつか自分達を解放させてくれることを強く願ったという。

 「青色の星」には黄金都市シャンドラの〝太陽の神〟崇拝やエルバフの「冬至祭」に代表されるような太陽信仰を持つ土地が多く登場している。

太陽の神(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 人々の望む「世界の夜明け」とは〝空白の100年〟から始まる長い支配の夜が明けることを意味しており、人々は世界を〝解放〟に導く〝太陽〟を待ちわびている。

 スリラーバーク編ではゲッコー・モリアによる〝影の支配〟からの解放の象徴としての太陽が印象的に描かれていた。

 魚人島編では〝タイヨウの海賊団〟を率いた奴隷解放の英雄フィッシャー・タイガーと魚人族が願う〝タイヨウ〟の下で暮らすことを目指し戦ったオトヒメが描かれている。

〝タイヨウ〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

太陽系惑星

五老星

 〝天竜人〟の最高権威「五老星」は、太陽系惑星をその名に持つ。

  • 法務武神トップマン・ウォーキュリー聖「水星(太陽系第1惑星):マーキュリー(Mercury)」
  • 財務武神イーザンバロン・V・ナス寿郎聖「金星(太陽系第2惑星):ヴィーナス(Venus)」
  • 環境武神マーカス・マーズ聖「火星(太陽系第4惑星):マーズ(Mars)」
  • 農務武神シェパード・十・ピーター聖「木星(太陽系第5惑星):ジュピター(Jupiter)」
  • 科学防衛武神ジェイガルシア・サターン聖「土星(太陽系第6惑星):サターン(Saturn)」

地球

 『ワンピース』の世界における地球は「青色の星」、空島スカイピアの人々には「青海」と呼ばれている。

古代兵器

 3つの〝古代兵器〟もまた、太陽系惑星と関係している。

  • ウラヌス「天王星(太陽系第7惑星):ウラヌス(Uranus)」
  • ポセイドン「海王星(太陽系第8惑星):ネプチューン(Neptune)1
  • プルトン「冥王星(太陽系第9惑星2):プルートー(Pluto)」

  1. ローマ神話の海神ネプチューンは、ギリシャ神話の神ポセイドンに相当する。 ↩︎
  2. 2006年に準惑星となった。 ↩︎

11人の超新星

 「超新星」とは本来、「恒星進化の最終段階で起こる大爆発に伴う急激な増光現象」のことを指す。

 今後活躍が期待される人物などの事を「超新星」と表現することから、シャボンディ諸島に集まった11人の億越え賞金首をこう呼んでいる。

ブラックホール

闇穴道ブラック・ホール(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 極めて高密度で光さえ逃れることができない強い重力を持つ天体を「ブラック・ホール」と呼ぶ。

 〝黒ひげ〟の持つ〝ヤミヤミの実〟もまた、「全てを飲み込む闇の引力」であり、その力は〝悪魔〟の力さえ引きずり込む。

天竜人

〝天竜人〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 天竜人は、800年前に「世界政府」を作り上げた王達の末裔で、彼ら以外の人間を「下々民しもじみん」と呼び蔑んでいる。

 彼らは下々民と同じ空気を吸わないために宇宙服のような衣服を身にまとっている。

 青色に住み宇宙服を着る彼らは宇宙からやってきたのだろうか。

星と猫

 Dr.ベガパンクには、本体である「ステラ」とその分身である6人の「サテライト」が存在する。

 「ステラ:Stella」はラテン語由来の「星、惑星」を意味する言葉で、「サテライト:satellite」は惑星の周りを回る天体「衛星」を意味する。

 オハラの地球儀にもあったように、ベガパンクは「青色の星」が持つ6つの衛星を自らの分身に見立てており、「人類が500年かけて到達する科学力」を有するベガパンク自身もまた、宇宙人である。

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