Dr.ベガパンク
ベガパンクは海軍の天才科学者であり、悪魔の実の伝達条件の解明や血統因子の発見、パシフィスタの製造など、目覚ましい成果を上げている。海軍の科学者として活躍する以前は、「MADS」と呼ばれる天才科学者集団の一員として活動していた。
彼の出身地は「からくり島」にある未来国バルジモアであり、幼少期から天才的な発明を繰り返していた。フランキーが未来国バルジモアを訪れた際に天才的な発明の数々と彼の心優しい一面を垣間見ている。
ベガパンクは何者なのか
ベガパンクに関する情報として非常に興味深いのはバーソロミュー・くまの発言だ。
ベガパンクの科学力が「人類がこれから500年かけて到達する領域」であるということは、ベガパンク自身は人類に含まれていない。これが比喩という可能性もあるが、仮にベガパンクが「人類」だとするとたった1人の人間が500年も先の科学力を持っていることには違和感を感じざるをえない。
彼が人類でないとすると、彼はどこからやってきて、どのような経緯で現在に至るのか。
ベガパンクの正体について考える上で欠かせないのがツキミ博士の存在だ。本編には登場していないため、彼自身も謎に包まれた存在であるが、彼とベガパンクには共通点が多く非常に重要な鍵を握っている可能性がある。
ツキミ博士とベガパンク
ベガパンクのような高い科学技術を持つ存在としてツキミ博士を忘れてはならない。ツキミ博士は短期集中連載「エネルのスペース大作戦」で登場した月見をすることが大好きな博士だ。
ツキミ博士は残念ながら月見をしているとき宇宙海賊の月の古代都市発掘調査による爆発に驚き、餅をのどに詰まらせて帰らぬ人となっている。
ツキミ博士の出身もベガパンクと同じく「未来国バルジモア」らしいが、「エネルのスペース大作戦」では「カラクリ島」という島にいる。一見するとバルジモアの「からくり島」と同じ島だと誤解してしまうが、実は表記が異なっている。バルジモアは冬島であることからも「カラクリ島」は「カラクリ島」とは別の島である可能性が高い。
ツキミ博士も高度な科学技術を有していて、彼の造ったスペーシーなどのロボットは、月の古代都市に眠るロボットと酷似している。つまりこれら造った人物は同じような科学技術を有しており、ツキミ博士が宇宙人と関係のある人物の可能性が考えられる。
ベガパンクが500年も人類が到達しえない科学技術を有していることも、彼が宇宙人だとすると説明がつく。ベガパンクが海軍の天才科学者でありながら表舞台に姿を現さない理由は彼が宇宙人であるからかもしれない。
ベガパンクと宇宙海賊
「エネルのスペース大作戦」では高度な科学技術を持った宇宙海賊が描かれている。
ベガパンクと宇宙海賊との関係性は全くわからないが、宇宙において青色の星より科学が発展していることを踏まえるとベガパンクが宇宙人であるという根拠になるかもしれない。
宇宙海賊は姿形がこれまでに登場した地上の生物とは全く異なっていて、人間のような姿をした者、動物のような姿をした者など様々な種類が存在しているようである。
ベガパンクは、先ほどのくまの発言描写では青色の星の人間のような姿をしていたため、ツキミ博士のような見た目をしてると予想されるが、万が一、宇宙海賊のような姿をしていた場合は宇宙海賊と同じ種族であることになるだろう。
彼が宇宙人の血を引いていたとしても彼自身は青色の星で生まれたという可能性が高い。彼の祖先が宇宙人であり、高度な科学技術は遺伝や相伝によって受け継がれてきたものかもしれない。
非常に謎の多い存在のベガパンクであるが青色の星の科学分野においてはその貢献は計り知れない。
シーザーの悪行を止めようとしたり、故郷の人々が過ごしやすくなるような機械を設計したりと非常に心優しい素顔をもつベガパンクだが、その正体が明かされるのはまだ遠い未来の話かもしれない。
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