【ワンピース考察】ワンピースに登場する〝D〟を持つ言葉

〝D〟の持つ意味

　ワンピースにおいて〝D〟という文字が何を表しているのかは今でも重要な謎の1つである。

　この文字については何らかの言葉の頭文字である可能性や半月のような特定の形を表している可能性などこれまでにも多く言及されてきた。

　そして、この〝D〟を含む重要な言葉は作中で登場しており、物語の重要な言葉として描かれている場合が多い。今回は作中に登場してきた〝D〟を持つ重要な言葉についてまとめていく。

　〝D〟を持つ重要な言葉として、まず忘れてはならないのは「Dawn（夜明け）」だろう。

　第1巻のサブタイトル〝ROMANCE DAWN―冒険の夜明け―〟と第60巻〝ROMANCE DAWN for the new world〟に代表されるように、「夜明け」という言葉は作中でも繰り返し用いられている。

　次に「悪魔（Devil）」という言葉も重要といえるだろう。「悪魔の実」を始めとして「悪魔の子」と呼ばれたニコ・ロビンを始めとして「悪魔」という言葉は作中で何度も登場している。

　また、96話でフーシャ村の村長ウープ・スラップがルフィが海賊として名を挙げていることに対して「〝夢〟か〝運命さだめ〟か」と発言していた。「夢（Dream）」と「運命（Destiny）」はいずれも「D」から始まる言葉である。

　「夢」と「運命」に関する描写や発言は作中でも何度も登場しており、特に第225話〝人の夢〟における黒ひげの発言などが代表される。

　他にも作中に登場する〝D〟を頭文字に持つ言葉としては竜・龍（Dragon）・闇（Darkness）・死（Death）・恐怖（Dread）などがある。

　語尾に「D」がついた言葉も作中で意識的に用いられている可能性が高い。

　〝D〟を頭文字に持つ言葉が印象的に登場するが、実は最後の文字が〝D〟である言葉も多数登場している。

　代表的なものが原作・総合プロデューサーを原作者である尾田栄一郎氏がを務める映画「FILMシリーズ」である。第1弾が公開されてからの映画は次の通りである。

　実はこれまでのワンピース「FILMシリーズ」の作品は「Z」を除く全てで〝D〟という文字が含まれており、その全てが語尾についている。

唯一〝D〟が含まれていない「Ｚゼット」は元海軍本部大将のゼファーが敵として登場する作品であり、他の「ワンピースフィルム」作品とは違って海軍を中心とした話として描かれた。このことから「ワンピースフィルム」作品の中で唯一〝D〟が含まれていないと解釈できる。

　2019年公開の「STAMPEDEスタンピード」は実は「FILMシリーズ」ではないが、「DE」はワンピースとも関連の深いフランスではフランス革命以前には貴族の名前に「de」を付けることが法律で定められていた。

　「FILMシリーズ」のタイトルにもなっている「金（GOLD）」や「赤（RED）」といった色はワンピースにおいても重要な意味を持っている。

　「金」と言えば〝歴史の本文ポーネグリフ〟を守るために戦って滅んだ〝黄金都市シャンドラ〟やかつて「黄金の国」と呼ばれたワノ国など作中において重要な意味を持っている。

　また、「赤」はルフィのイメージカラーであり〝赤い土の大陸レッドライン〟や赤髪のシャンクスや赤鼻のバギーなど主要な人物の特徴として採用されている。

さらに金髪の登場人物と言えばサンジ・サボ・マルコ・エネル・シキ（金獅子）・ドフラミンゴ・ロシナンテ・ホーキンス・キラー・オトヒメ・キャロットが挙げられ、赤髪はシャンクス・キッド・カルガラ・イチジ・カン十郎などが存在する。

　髪色は他にも多くの人物が該当するため一概に全てが重要人物とは言えないが、「金」や「赤」といった色もワンピースにおいて重要といえるかもしれない。

　そして、ワンピースにおいて重要な意味を持っている〝神（GOD)〟も忘れてはならない。

　ルフィの「悪魔の実」に宿る〝太陽の神〟の能力や神・エネル、かつて〝赤い土の大陸レッドライン〟の上にあった「神の国」などが代表的な〝神〟と呼ばれる存在である。

　ワンピースにおける〝神〟は信仰の対象や役職、称号などとして描かれているが、太古の昔の奴隷達が解放を祈ったという〝太陽の神ニカ〟が明らかになったことで重要度はさらに増したといえる。