【ワンピース考察】勢い余って〝海賊王〟になる男〝バギー〟

ONE PIECE
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〝海賊王〟

 「バギーが〝海賊王〟になる」――。これは近い未来に起こる、揺るぎない現実である。

 レイリーによれば、〝海賊王〟は「〝偉大なる航路グランドライン〟を制覇し、最後の島へたどり着いた者の称号」である。つまりそこには、海賊としての「強さ」も「恐ろしさ」も必要ない。

〝海賊王〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 この事実は、まず海賊として恐れられることのないバギーが〝海賊王〟になるための最も重要な要素といえるだろう。バギーが〝海賊王〟になる根拠についてまとめていく。

アルビダとバギー

〝金棒のアルビダ〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)
〝道化のバギー〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 フーシャ村を出航したルフィが最初に戦った海賊はアルビダバギーである。ルフィに破れた彼らは後に共闘し、ルフィを追いかけることとなった。

バギーとアルビダ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 海賊同盟を結んだ彼らは第99話〝ルフィが死んだ〟にて、ルフィを死刑寸前まで追い込んでいる。ルフィにとって最初の敵が最後に立ちはだかる筋書きは非常に美しいのではないだろうか。

ルフィとバギー(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

ラフテルと珍獣の島

 オレンジの町でバギーを倒した直後の第22話〝あんたが珍獣〟では、ルフィとナミが「珍獣の島」に辿り着く。突如として1話だけ描かれたこの物語は、おそらく「最後の島」への示唆になっている。

 もう1人、珍獣島に上陸した人物が存在する。それこそがバギーだ。

『墜落珍獣の島』(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 「珍獣の島」が「最後の島」に対応して描かれているとすれば、最終的にラフテルに辿り着く人物はルフィとバギーということになるだろう。

勢い余って〝海賊王〟

ビッグトップ号(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 バギーの乗る船は「ビッグトップ号」という。「ビッグトップ(big top)」とは、サーカスで用いられる大きな円盤状のテントのことであり、道化師(ピエロ)のバギーにふさわしい名だ。

 見方を変えれば、「big」と「top」はいずれも大物に成り上がるバギーの様子をよく表している。

 元〝七武海〟を2人も従えるクロスギルド結成の首謀者と誤認され、「四皇」にまで上り詰めたバギーは、おそらくこのまま勢い余って海賊王になる。

勢い余って海賊王(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

王の資質

 インペルダウン・頂上戦争・クロスギルドの結成――。疑うまでもなくバギーは人を掌握し、まとめ上げる「王の資質」を持っている。

 シャンクスと共に〝海賊王〟の船で見習いをし、未来の〝海賊王〟ルフィを追い詰めた道化は「思い込み」と「ハッタリ」という資質によって王に選ばれるのかもしれない。

 まだ、この「バギー〝海賊王〟説」を信じれない人がいるのであれば、この言葉を贈りたい。

「人が空想できるすべての出来事は起こりうる現実である」(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 〝七武海〟〝四皇〟へと駆け上がったバギーが勢い余って〝海賊王〟になる日は近い。

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