【ワンピース考察】ワンピースにおける古代文明

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古代文明

 文明の発生には農耕による食糧生産の開始とそれによる余剰農産物が必要となる。古代文明はメソポタミア文明エジプト文明インダス文明中国文明が四大文明と呼ばれており、いずれも大河の周辺で発生している。

 ワンピースにおいては月の古代都市などのような古代文明の存在が明らかになっており、900年前に起こったとされる「空白の100年」以前の歴史もまた重要といえる。

 空島編で登場した黄金都市シャンドラなどはマヤ文明やインカ帝国に代表されるアンデス文明などのアメリカ古代文明がモデルになっており、ドレスローザ王国は古代ローマをモデルにしていることから、古代文明とワンピースの歴史は関連深い。

 太古の昔に奴隷達が信じたという〝太陽の神ニカ〟の存在や樹齢5000年のオハラの「全知の樹」など明らかにワンピースには長大な歴史が存在することが示唆されているのだ。

  今回は実在した古代文明からワンピースにおける文明について考察していく。

エジプト文明とインダス文明

 エジプト文明は紀元前5000年頃からナイル川下流域に発達し、豊かな農耕文化が栄えた。紀元前3000年頃に成立した統一国家のもとでピラミッドや神殿が建設され、象形文字が使用され、測量術・暦術などの科学技術が発達した。象形文字は「ヒエログリフ」とも言われ、「歴史の本文ポーネグリフ」との関連が疑われる。

 エジプトといえば、ワンピースでいうアラバスタ王国のモデルとなった国で、アラバスタ王国もまた、4000年の歴史を持つ文明大国と呼ばれている。アラバスタがあるサンディ島にはサンドラ河が流れており、文明発生に必要な河川も実はしっかりと描かれていた。

インダス文明はインダス川流域に紀元前2000年頃を中心に栄え、都市は壮大な都市計画によって作られており、城壁に囲まれ、排水施設があったことから公衆浴場や市場・倉庫なども設けられていた。動物の文様とともにインダス文字がみられるが,解読されていない。

 そして実はアラバスタ王国にはインドを思わせる建物も多い。つまり、アラバスタはエジプトとインドという古代文明の要素が取り入れられた国である。

 このことからワンピースにおいても文明の発生まで遡る長大な歴史が存在していることは間違いない。人類はアフリカで誕生し世界に伝播していったという「アフリカ単一起源説」の存在も、エジプトをモデルとしたアラバスタ王国の重要性を物語っている。

メソポタミア文明と中国文明

 メソポタミア文明はチグリス川とユーフラテス川の地帯に発生した文明で、紀元前4000年頃から発達したシュメール人による都市国家を中心に灌漑農業・楔形文字・暦・占星術が発達した。

 また、中国文明は黄河文明・長江文明・遼河文明に大別され、黄河の中・下流域で紀元前4000年から5000年の間に農耕が始まり、人々が定着したとされる。

 中国文明と関連がありそうな国としては〝西の海ウエストブルー〟にある「花の国」がまず挙げられる。「花の国」はドレスローザ編で登場したチンジャオやサイが所属する「八宝水軍」が拠点としている国である。

 しかし、この国の詳細は未だ多く語られていないが、「花の国」という名称から中国がモデルとなっていることは明白だといえるだろう。この国も中国と同様に長い歴史を持っている可能性は高い。他にも中国の建造物がモデルとなった建物が女ヶ島や魚人島など存在している。

 そして非常に興味深いのが、残るメソポタミア文明と青海の島々の関連である。

 メソポタミアとはチグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野のことで現在のイラクの一部にあたる。文明初期の中心となったのはシュメール人といわれている。

 このシュメール人はメソポタミアの原住民ではないとされており、原住地や来住経路、来住時期、言語系統などが不明で、これは一般に「シュメール問題」と呼ばれている。「シュメール問題」は様々な憶測を呼んでおり、中には人類の起源に言及する都市伝説めいたものまである。

 これまでのワンピースと古代文明の関連を見る限りおそらくメソポタミア文明もワンピースにおいて重要な意味を持つと考えられる。

シュメールとワンピ―ス

 シュメール人とワンピースとの関連でまず第一に挙げられるのは「楔形くさびがた文字」だ。楔形文字はシュメール人が発明した人類最古の文字の1つとされ、古さでは古代エジプトのヒエログリフにも匹敵する。

 「世界政府」が隠蔽する「空白の100年」の歴史は「真のリオ・歴史の本文ポーネグリフ」に記されているとされるが、これは考古学者の島オハラの生き残りであるニコ・ロビンしか解読できない「古代文字」で書かれている。

 忘れてはならないのは「空白の100年」に存在した「巨大な王国」よりもずっと昔に「古代文字」を使用していた古代文明があるということだ。

 これは未だ関連する者が描かれていないメソポタミア文明をモデルとした国家が存在している可能性を示唆する。さらに来歴がわかっていないシュメール人と月の古代都市から青海にやってきた〝月の人〟との関係性も注目すべき点であり、〝月の人〟は青海のどこに降り立ったのか、そして青海にどのような影響を及ぼしたのかという謎を解明する手掛かりになるかもしれない。

 

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