ドラム城
ドラムロッキーの最も高い山にある「ドラム城」はドイツ・バイエルンにあるディズニーのシンデレラ城のモデルとしても有名なノイヴァインシュタイン城をモデルとしている。
ノイヴァンシュタイン城はバイエルン王国の若き国王ルートヴィヒ2世によって建てられた。中世騎士道への強い憧れを抱くルートヴィヒ2世はワーグナーのオペラに登場する騎士の城を再現するために経済性や実用性を度外視して計画を進めた。
しかし、王国の財政が逼迫したために国王は軟禁され、ほどなくシュタルンベルク湖畔を散歩中に謎の死を遂げる。王の死によって1886年に建設が中断し、未完成のまま現在に至る。
ドラム城と同様に断崖の高台に建てられており、冬には雪化粧をまとうドイツで最も観光客に人気のある城だ。
ドラムロッキー
ドラム王国にそびえ立つドラムロッキーのモデルは、北アメリカのロッキー山脈である。
その形はアメリカ・ワイオミング州のデビルスタワーがモデルといわれている。この場所はスティーブン・スピルバーク監督の映画『未知との遭遇』のロケ地としても知られる。
冷えて固まった溶岩が浸食されてできた地形で、古くから先住民が信仰の対象とした。1906年にアメリカ初のナショナル・モニュメントに指定された。
海賊になることを決意したチョッパーがそりでドラム城から降りていく描写は『未知との遭遇』の続編とも言われる同監督作品『E.T.』の名場面を再現していると思われる。
そりに乗って山を下りてくるこの描写は雪の降りしきる冬島とトナカイから「サンタクロース」がモデルになっているだけでなく、実は『E.T.』の名シーンを再現した描写でもあるのだ。
ビッグホーン
サクラ王国(旧ドラム王国)の国王ドルトンが居住するビッグホーン村は南イタリアの世界遺産アルベロベッロをモデルとしている。
アルベロベッロとはイタリア南部にある村のことで、特徴的な屋根を持つ住居はトゥルッリと呼ばれる。トゥルッリは16世紀の半ばからの約100年間で開拓農民用の住居としてつくられたもので、石を積み石灰を塗って仕上げた壁と円錐形の屋根が特徴。
1996年に「アルベロベッロのトゥルッリ」として世界遺産に登録された。
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