【必読】ワンピースとテンプル騎士団

ワンピース研究・考察
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テンプル騎士団とは

 テンプル騎士団は中世ヨーロッパで活躍した修道会である。1096年の第一次十字軍の後、1119年に創設され、聖地エルサレムで聖地巡礼の保護や聖墳墓の防衛にあたって各所から多額の寄進を受け、経済的な発展を続けていた。

 しかし、1300年代初頭に当時慢性的な財政難に陥っていたフランスで王位に就いていたフィリップ4世の策略によって異端的行為などの罪を着せられ、1307年10月13日の金曜日に一斉に逮捕されてしまう(このことから13日の金曜日は縁起が悪いといわれるようになった)。

 フィリップ4世は彼らの資産を没収したあと最高指導者であったジャック・ド・モレーをはじめ、投獄されていた4人の指導者をシテ島で火刑に処した。

テンプル騎士団の伝説

 テンプル騎士団には様々な伝説がある。

 有名なものとしてはテンプル騎士団の最初の本部が置かれたエルサレム神殿の跡地からキリスト教の聖杯や聖櫃を持ち出したというもので、様々な物語に用いられてきた。

 他にはテンプル騎士団解散のあと、海賊として生き延びたものがいるという説や、石工職人として生きたという説、石工の集まりに起源を持つとされているフリーメイソンに関わっているという説もある。

 テンプル騎士団を海賊とつなぐ伝説として一部でいわれているのは、ジャック・ド(de)・モレーの遺骨を掘り起こしたとき十字に交差した2本の大腿骨と頭蓋骨が発見され、それが海賊旗「ジョリー・ロジャー」になったという説である。

海賊旗ジョリー・ロジャー(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

空白の100年との関係

 ワンピースの重要な歴史である「空白の100年」。

 オハラの歴史学者クローバーによれば、空白の100年には「ある巨大な王国」が存在し、戦争に敗れ歴史から姿を消したという。

ある巨大な王国(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 800年前、つまり「空白の100年」が明けた時に20の王国の王たちが作り上げた組織が「世界政府」である。

 「ある巨大な王国」の存在と思想こそが世界政府にとっての脅威であり、彼らは「空白の100年」について調べることを禁じている。

 ワンピースには巨大な王国の末裔と考えられている「Dの一族」と歴史の本文を作る技術を有した石工職人である「光月家」が登場している。

 これらはテンプル騎士団の伝説と非常に類似している。

  • フランス国王によって滅ぼされたテンプル騎士団⇔世界政府によって滅ぼされた巨大な王国
  • いずれも生き残りは海賊として海に出る者と石工職人になる者に分かれた
  • テンプル騎士団の歴代総長の名には「de」、巨大な王国の子孫は「D」

まとめ

 ワンピースにおける「空白の100年」と「テンプル騎士団」の歴史・伝説は非常に関わりが深い。未だ謎の多いワンピースの歴史を紐解くうえで、実際に存在する歴史を学ぶことが必要なのかもしれない。

 ナポレオンや神話に関する言葉やそれに類似するストーリーがこれまでに登場しており、これらとの関係性から今後の展開や歴史について考察することが可能である。

 作者尾田栄一郎氏はワンピース連載当初から北欧の海賊「バイキング」について言及しており、スウェーデンにはバイキングの戦士が眠る墓「ビルカ」が存在している。

 

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