【ワンピース考察】「ワンピース」の正体とは何なのか

ワンピース研究・考察

「ワンピース」についてわかっていること

 物語のタイトルにもなっている海賊王ゴール・D・ロジャーの残した大秘宝「ワンピース」。

 物語の最重要テーマであるこの宝について現在判明していることとしては、

海賊王ゴール・D・ロジャーが残した宝は「この世の全て」である

ワンピースは「ひとつなぎの大秘宝」とも呼ばれる海の秘宝である

ワンピースを見つけると世界がひっくり返り、巨大な戦争が起きる

ワンピースは「空白の100年」も含めたワンピース世界の歴史に大きく関係している

などである。

 作者自身が「ワンピース」というタイトルネーミングに秘密があると語っており、そう単純に解釈できるようなものでないことは確かであるが、「ワンピース」の正体と隠された秘密について考察していく。

コビーの発言(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

ワンピースの正体1:4つの海の統一

 ワンピースとは何かを考えるにあたってよく言われているのは、4つに分断された海のピースをレッドラインの破壊によってひとつにするということである。これがすなわちオールブルーであり、これがかつては本来の海の姿だったとすれば伝説と呼ばれていた所以も頷ける。

オールブルー(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

 聖地マリージョアにはパンゲア城という名前の城が存在しており、かつて存在していたとされる「パンゲア超大陸」(現在ある大陸は元々一つの大陸だったという説)から名前をとっているためワンピース世界でも海や陸が元々ひとつなぎだった可能性は十分に考えられる。

 赤い土の大陸レッドライン凪の海カームベルトを無くしてしまうことが近い将来ルフィたちの手によって行われる可能性は非常に高いが、これは「ワンピース」という大秘宝の1つの要素であると考えている。

ワンピースの正体2:種族をつなぐ

 ワンピースでは、地上を夢見る種族がいくつか存在する。

 地上を目指す魚人や人魚、大地ヴァースに憧れる空島の人々などである。

 魚人島の民たちは古代兵器ポセイドンの力を導くジョイボーイによってノアを海王類に引かせて地上に上がる方法があるが、空島の人々は今のところ地上にくる方法がはっきりしていない。

 今のところ考えられるのは古代壁画に描かれていたように風船のようなもので降りてくる可能性や、方舟マクシムに乗る方法などが考えられる。

 「ひとつなぎ」とは、種族を超えた支配のない世界(地上)を作り出すことではないか。

 ルフィとロジャーの発言で共通していることはどちらも支配のない「自由」を目指していることだ。

ロジャーたちはなぜ「早すぎた」のか

 ではなぜラフテルに到達し、世界のすべてを知ったロジャー海賊団は「ワンピース」を実現できなかったのか。ロジャーが「この世のすべて」を置いてきてしまったのはなぜだろう。

 簡潔に言えば、「ワンピース」を実現するための要素が揃っていなかったからである。

 大きな要因としてはノアを引くためのポセイドンの力(古代兵器の力を持つ人魚姫は当時生まれていない)が使用できなかったことが挙げられる。

 魚人島の民を地上に運ぶことができなければその真上に位置する赤い土の大陸レッドラインを破壊することができず、オールブルーも完成しない(赤い土の大陸レッドラインの破壊はその直下にある魚人島を破壊する恐れがある)。

麦わら帽子の男によって魚人島が破壊されるという予言(ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)

 おそらくその他にも要因がある可能性があるが現時点では明確になっていない。

 最後の島ラフテルに到達し、「空白の100年」についてを知った暁には ノアで魚人島の人々を地上へ運び、何かしらの輸送手段によって地上に住みたい空島の人々を地上に運んだあと、赤い土の大陸レッドライン凪の海カームベルトを破壊し、四つの海をひとつなぎにする。

 このように1つ1つのピースを確実にはめ込んでいくことによって初めて「ひとつなぎの大秘宝ワンピース」、支配のない自由な世界が実現するのではないだろうか。

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