【ワンピース考察】‟太古の昔”に奴隷達が信じた「太陽の神ニカ」!ジョイボーイのルーツを探る!

ワンピース研究・考察
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太陽の神ニカ

 「太陽の神ニカ」は元CP-9の海賊という異色の経歴を持つ百獣海賊団‟飛び六胞”の1人フーズ・フーの発言で登場した「人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士」のことである。

太陽の神ニカ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ニカのことを考える上でまず注目すべきは、奴隷達がニカの救いを求めたのは‟太古の昔”であるという点だ。

 ワンピースにおける歴史表現については上記に詳しく述べているが、「太古」という言葉は「有史以前の大昔」のことを表すもので、そのまま解釈するならば「空白の100年」よりもずっと昔のことだと考えられる。

 つまり、「太陽の神ニカ」は現実世界でいえば紀元前や起源直後、つまり数千年前の人物という可能性が高い。

 ワンピースでは「空白の100年」に焦点を当てられることが多いが、「アラバスタ王国」が4000年、オハラにある「全知の樹」が5000年の歴史を持つように、数百年という歴史スケールよりもっと壮大な歴史によって構成されているといえる。

 つまり、「太陽の神ニカ」はそのような太古の大昔に活躍した人物であると考えられる。

 ニカの意志は現在にも受け継がれており、例として「タイヨウの海賊団」が挙げられる。

「解放」と「自由」(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ‟赤い土の大陸レッドライン”の上にあるマリージョアから種族の区別なく奴隷を「解放」した英雄フィッシャー・タイガーが率いた‟タイヨウの海賊団”は、‟復讐”ではなく「解放」を、‟支配”ではなく「自由」を求めた。

 フーズ・フーがニカの話をジンベエにしていたように、「魚人島」や「魚人・人魚」の歴史には「太陽の神」と深い関係があり、ジンベエは何らかの重要な事実を知っているように感じられる。

 ワンピースにおける「支配」「自由」の対立は、900年前から始まる「空白の100年」より遥か昔からの歴史であるといえる。

 太陽の神ニカはどのような人物だったのだろう。

 ニカのシルエットは空島編で登場したシャンディアのような衣装を身にまとっていた。シャンディアは「太陽の神」を崇拝しているおり、何らかの関係があったと思われる。

 また、ニカの頭部の燃え上がるような髪型やゴムのような手足はとても印象深い。これらはニカについて重要な意味を持っているといえるだろう。

 しかし、現時点で確実なことは太古の大昔に人を笑わせ、苦悩から解放してくれるニカという戦士が存在していたということだけである。

ジョイボーイとの関係性

 ジョイボーイとニカの関連は多く語られているが、奴隷がニカの救いを信じた「太古の昔」という表現からは、「空白の100年」に実在したとされるジョイボーイがニカと同一人物という可能性は低い。

 「ニカの意志」、もしくは「人を笑わせ、苦悩から解放する」という能力的な部分が受け継がれている可能性は大いにありえるため、ジョイボーイがそのようなものを受け継いでいたのかもしれない。

 しかし、彼は「空白の100年」における戦いに敗北し、彼の存在は世界政府によって歴史から消されている。戦争の理由がロジャーの言う「笑い話」なのかは定かではないが、彼は自身の望んだ何らかの「解放」を成し遂げられなかったのではないだろうか。

 魚人島ではジョイボーイの謝罪文が書かれた「歴史の本文ポーネグリフ」が存在し、当時の人魚姫に何かを謝罪している。ニカから受け継いだ‟タイヨウの意志”が「解放」にあるならば、数百年前にもその意志を継ぎ、差別され、虐げられていた魚人島の民たちを「解放」する約束を叶えられなかったのかもしれない。

 ニカとジョイボーイの意志は現代に受け継がれ、「麦わらのルフィ」が人々を「解放」する日が来るかもしれない。

 

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