白ひげ海賊団〟とキリスト教の間には奇妙な共通点が存在する。
十字架・ユダの裏切り・愛・マルコによる福音書――
頂上戦争に隠された『新約聖書』の構造をここに記す。
本記事は「十字架」セクションまでを無料公開している。
「ユダの裏切り」以降の完全版はnoteにて有料公開中だ。
十字架
〝白ひげ海賊団〟2番隊隊長を務めたルフィの兄ポートガス・D・エースは、〝バナロ島の決戦〟において、「仲間殺し」の罪で逃走中の〝黒ひげ〟に〝十字火〟という技を放った。

十字架はイエス・キリストの磔刑に使用された刑具で、キリスト教の象徴である。
〝白ひげ海賊団〟の海賊旗は十字架のような骨が交差した形をしている。つまり、この刺青を背中に入れたエースもまた十字架を背負っている。
※余談だが、〝白ひげ海賊団〟の海賊旗は元々「ハーケンクロイツ」というナチス・ドイツのマークをモデルにしていたという。このような大人の事情による方向転換から、ここまでの〝深み〟を描いた尾田栄一郎氏には脱帽せざるを得ない。
「十字架を背負う」という言葉は「耐え難い苦難、重い負担、消えることのない罪をいつまでも身に持ち続ける」という意味があり、罪を犯した〝黒ひげ〟の背負う十字架を示唆している。
ゴール・D・ロジャーの息子として生まれたエースは、〝海賊王〟の息子という罪を背負って生きた。彼が欲したのは「自分は生まれてきてもよかったのか」という問いに対する答えだった。

エースは「頂上戦争」の最中、エース救出のために戦う多くの仲間を目の当たりにしたことで、求めた答えに気づかされた。
皮肉にも答えを得たその戦争で、背中の十字架は〝赤犬〟によって焼かれることとなった。

贖罪を果たした者の十字架が、炎によって消える。
尾田栄一郎がこの構図を意図していたとすれば、これほど精緻な「受難」の再現はない。
本記事はここまで無料で読むことができる。
「ユダの裏切り」「汝の隣人を愛せよ」「マルコによる福音書」の3セクションと、頂上戦争がなぜ「キリスト受難」の構造を持つのかという核心部分はnoteの有料記事に記した。
完全版はこちら👇






コメント