【ワンピース考察】新型パシフィスタ「セラフィム」について考える

ONE PIECE

セラフィム

 新型のパシフィスタ「セラフィム」はルナーリア族の特徴である黒い翼と褐色の肌、背中の燃える炎を持っており、1059話で初登場したものは元七武海ボア・ハンコックとジュラキュール・ミホークの幼少期に姿が酷似していた。

 これらは海軍の特殊科学組織「SSG」が開発した兵器で、おそらく血統因子の操作して作られたクローンであると考えられる。

 ホールケーキアイランド編ではジェルマ66が作り出したクローンが既に登場しており、無法の科学者集団「MADS」に在籍していた若かりし日のベガパンクが発見した血統因子の技術を利用し、ヴィンスモーク・ジャッジは命の〝コピー〟と〝改造〟を研究していた。

ジェルマの〝複製兵クローンへい〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 当然ベガパンクもクローンの研究を進めており、元七武海とルナーリア族の血統因子をクローンにまで昇華させたのは彼と「SSG」の功績である。これほどの兵器の製造が可能となれば「七武海撤廃」が実現したことにも説明がつく。

熾天使してんし

 「セラフィム」とは『旧約聖書』に登場する存在で「熾天使」とも言われる。「熾」という言葉には「火が盛んに燃える」という意味があり、神への情熱と愛で体が燃えていることを表している。加えてセラフィムは翼を持っており、ワンピースにおける新型パシフィスタ「セラフィム」はその特徴をモデルとしている。

 さらに『イザヤ書』には、セラフィムは「神の玉座」を守護する者であったと記されている。

 つまり新型兵器セラフィムは、この世界の〝神〟たる〝天竜人〟よりも高位の存在であり「からの玉座」に世界で唯一座ることのできるイム様を守護する役割を担うと考えられる。

 また、ルナーリア族は聖地マリージョア誕生のずっと昔に〝赤い土の大陸〟に住んでいたことが判明しており、その赤い壁の上には「神の国」が存在していたと言われている。「神の国」という言葉もまたキリスト教の根本的信仰である。

子供

 セラフィムがなぜ子供の姿をしているのかについては現段階で断定はできない。

 機械というものは性能が上がるほど小型化していくものだが、セラフィムの場合は生まれてから間もない生物である可能性の方が高い。

 ジェルマのクローン兵は20歳の兵士を1人作るために5年の期間を要するとされるが、ベガパンクのクローン技術はそれをはるかに上回っていると考えられる。

 旧型のパシフィスタは人間を改造したサイボーグだったが、新型が血統因子を操作されて生まれた生命体であると考えれば、開発から間もない現段階だから子供の姿をしているだけかもしれない。

 もしそうだとすれば、彼らは時間を経るごとにより強力な兵器となっていくと考えられる。より期間を要する成人の兵士はおそらく今後登場するだろう。政府が年齢操作能力を持つボニーを欲している理由はここにあるのかもしれない。

今後

  今後どのようなセラフィムが登場するかは定かではないが〝七武海〟は元々加入目的の違いはあれど政府直下の海賊だったため、政府に「血統因子」を研究されていた可能性は十分にある。

 つまり「四皇」やそれに準ずるような屈強な海賊のクローンが大量生産されるという可能性は低いが、政府の実験体になっていたカイドウのクローンは今後登場する可能性が高い。

 元々、ルナーリア族のキング(アルベル)が政府の実験施設にいたことからルナーリア族の特徴を持つセラフィムが作られたのであれば、同じく施設にいたカイドウも「血統因子」を解読されている可能性が高い。

 このような理由から、今後七武海在籍期間の短い〝黒ひげ〟やトラファルガー・ローなどを除いた〝七武海〟に加え、政府に血統因子を研究されていた可能性の高いカイドウなどの姿をしたセラフィムが登場する可能性が高い。

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