これまで登場した「国宝」は、命や老化と深く関係している。
豪水
アラバスタの国宝〝豪水〟は「〝一時の力〟を得る為に命を削る水」である。王国の乗っ取りを計画したクロコダイルを倒すため、〝ツメゲリ部隊〟4人がこれを飲んで命を落とした。
エネルギー・ステロイド
E・Sはリュウグウ王国の国宝であり、一説には千人力の力を得る薬、一説にはただ歳をとる薬と言われていた。
竜宮城からこの凶薬を盗んで量産した〝新魚人海賊団〟がこれを使用したが、こちらも〝豪水〟同様、一時的な力を得る代わりに老化する薬だった。
秋水
ワノ国の国宝「秋水」は、かつて空に舞う竜を斬り落としたという剣豪リューマの刀である。
「老化」との関係がわからないが、初登場したスリラーバーク編では「命」を扱う物語が展開されていた。
リューマの遺体には、後の〝麦わらの一味〟の音楽家ブルックの影が入っていた。彼は〝ヨミヨミの実〟の能力者で一度死んだものの、「黄泉の国」から帰還し生き返った人物である。
さらに「命の蘇生」について研究する天才外科医ホグバックが登場した。しかし、その成果は命を踏みにじるような本物の蘇生とは程遠いものだった。
「秋水」は「黒刀」に成った刀であり、その歴史に命や老化と関係する何かがあるのかもしれない。
マリージョアの国宝
〝聖地マリージョア〟にも「国宝」が存在する。
国宝の存在を知る元〝天竜人〟ドフラミンゴは、「〝オペオペの実〟の能力が手中に入っていたら、マリージョアの「国宝」を利用し世界の実権を握れていた」と発言している。
この台詞の直前に〝オペオペの実〟最上の業「不老手術」の存在が明らかになっており、マリージョアの国宝もまた、「老化」に関係するものだと考えられる。
「国宝」と「老化」は密接に関係していることは明らかといえる。しかし、なぜこのような共通点が存在するのか、何のために作られたのかなどまだまだ謎が多いこともまた事実である。
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