〝積帝雲〟
〝積帝雲〟とは、「何千年何万年もの間(中略)浮遊し続ける積み上げられた巨大な雲」のことで、ジャヤ周辺海域で真昼に突然〝夜が訪れる現象の正体。
〝麦わらの一味が〝突き上げる海流〟に乗って到達したのは〝積帝雲〟内部にある上空7000mの〝白海〟と上空一万m上空の〝白々海〟である。
〝白々海〟にある国スカイピアで出会った少女コニスの父パガヤは、空島形成した要因のある成分について説明している。
パイロブロイン
「パイロブロイン」と呼ばれる角質の粒子は火山によって空に運ばれ、水分を得た時の密度の差によって〝海雲〟と〝島雲〟は形成される。
さらに、この成分は青海の鉱物〝海楼石〟に含まれており、つまりは青海に存在する火山が上空へ運んだパイロブロインが〝積帝雲〟を形成したと考えられる。
「空島」の形成
ワンピースにはホットスポットや海底火山など、火山活動に関する描写がいくつも登場しているが、空島を形成要因となった火山には当然、パイロブロインが含まれている。
実は、「海楼石」は原産国がワノ国ということが既に判明している。
つまり、ワノ国に存在する火山の大噴火によって空島が形成されたと考えるのが自然だろう。
ワノ国には「藤山」と呼ばれる山が存在しており、日本がモデルであるワノ国の山はその名前からも「富士山」をモデルにしている。
「富士山」は活火山であることから、ワノ国の「藤山」も同じく火山である可能性が高い。
つまり〝積帝雲〟は藤山の噴火により空に運ばれたパイロブロインによって形成されたといえる。
パイロブロインが少なくとも上空1万m「白々海」に到達していることを踏まえれば、相当大規模な噴火が過去に発生していることになる。
空に住む人々
ここまでの仮説が全て正しいとすると、おそらく空に人が住むようになったのは「藤山」の大噴火によって〝島雲〟が形成された後のことである。
しかし、この仮説の問題は、ワノ国上空に〝積帝雲〟が存在していないという矛盾だ。
クリケットの説明によれば〝積帝雲〟はジャヤ周辺の海域をさまよっており、〝新世界〟のワノ国とはかけ離れた位置にある。この矛盾を解決しないことにはワノ国と空島の関係を説明できない。
空島は何百年も前から存在していたことがわかっているため、長い年月をかけてゆっくりと現在の位置まで移動したということも不可能ではない。
しかし、もう1つの可能性が存在する。それはワノ国が元々別の場所にあったという仮説である。
ワノ国の移動が真実だとすれば、「黄金」の謎もパイロブロインの謎も解決し、「巨大な王国」の姿さえも浮かび上がってくるかもしれない。
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