【ワンピース考察】「ロッキーポート事件」について考える

ONE PIECE
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ロッキーポート事件

 ロッキーポート事件とは、トラファルガー・ローを首謀者とする事件である。

首謀者(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 この事件には四皇〝黒ひげ〟が関わっていたとされ、これを機に〝黒ひげ〟は〝ロックス海賊団〟の船員だった王直を倒し、海賊島ハチノスのボスになった。

海賊島ハチノス〝元締め〟
(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 また、海軍大佐のコビーもこの事件に関わっており、市民を守った「英雄」と呼ばれている。

〝英雄〟コビー(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ロッキーポート事件の発生場所は明言されていないが、まず海賊島ハチノスで間違いないだろう。

 「ロッキーポート(rocky port)」は直訳で「岩の多い港」であるが、おそらくこの「ロッキー」はロックス(rocks)の愛称でもある。

 海賊島はロックス・D・ジーベックが〝ロックス海賊団〟を結成した島であり、この場所にロックスの名前を冠した港があってもおかしくはないだろう。ちなみにハチノスは岩だらけの港でもある。

海賊島〝ハチノス〟(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

ポートロイヤル

 ポートロイヤルとは、ジャマイカ南東部における港湾都市の名称で、17世紀半ばにイギリスの王室がスペイン戦やフランス戦への襲撃を奨励するために海賊の本拠地として公認した場所である。

 「ロッキーポート」は、このポートロイヤルがモデルと考えられる。

王直

 王直は、明の時代の海商で13~16世紀に朝鮮や中国の沿岸を襲った海賊「倭寇」の頭目である。

 コビーが海賊島を支配していた王直の打倒に貢献したということは、実在した王直と同じようにハチノス周辺の海域で民間の船などを襲っていた王直を捕えようとしたと予想できる。

 ハチノスの占拠を計画していた〝黒ひげ〟がこれに加担し、王直は倒されたというわけである。

 ゴッドバレー事件がロジャーとガープが手を組んで〝ロックス海賊団〟が壊滅させたのに対し、ロッキーポート事件は〝黒ひげ〟とコビーが手を組んで〝王直〟を倒したという構図になる。

ゴッドバレー事件(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ちなみに実在した王直は、胡宗憲という人物の口実に乗せ得られて降伏し、処刑された。これをモデルに王直の死因を推察するならば、王直は何らかの口実のせられ黒ひげに倒されたということになる。

トラファルガー・ロー

  では、首謀者とされるトラファルガー・ローはどのように「ロッキーポート事件」に関わったのか。

 事件のあった約2年間の彼の行動で詳細が不明なのは、「〝七武海〟になるために海賊の心臓を100個本部に届けた」というものである。

海賊の心臓100個(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 海賊島はポートロイヤルのように、多くの海賊の本拠地として〝王直〟の名のもと海賊達が暴れていたと考えられる。

 〝黒ひげ〟やコビーらによる襲撃を受けた混乱に乗じてローが海賊達の心臓を奪ったというのが真実なのではないだろうか。

 この心臓を本部に届けたために、ローは首謀者として扱われてしまったということになる。

 これまでの考察が正しければ「ロッキーポート事件」の真相は、ロー・〝黒ひげ〟・コビーの3人が、それぞれの目的のために行動した結果起こった事件ということである。

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