外せない〝D〟
五老星の1人が手配書から〝D〟が消えていないことに対して怒りをぶつけていたが、モルガンズによって印刷所との連絡がつかず、しかも〝ニカ〟の姿のルフィの手配書が発行されてしまった。写真を提供したのはおそらく生き残ったCP0のゲルニカであることも判明。
〝D〟を消せなかったという発言があったが、ローの手配書には〝D〟も忌み名も記載されていなかったことから、この事実は漏れていないようだ。可能性の1つとして、もしかすると他にも〝D〟を持つ人物の手配書が存在するという可能性も現時点で否定できない。可能性にすぎないが例えばバギーとシャンクスも怪しい…。
カイドウとビッグマムを倒した3船長は30億ベリーの賞金首となった。もともとの戦況は違っていたかもしれないが、カイドウを最終的にサシで倒したルフィと2人でマムを倒したキッドとローが同様の懸賞金というのは何か理由があるかもしれない。
ワノ国地下に眠るプルトン
ワノ国の城内地下ではロビンが〝歴史の本文〟の前にいた。そこに天狗山飛徹が現れ、その正体がおでんの父・光月スキヤキであることを打ち明ける。そして、ワノ国に古代兵器プルトンが存在しているということがアラバスタの地下神殿の〝歴史の本文〟に記されていたことが判明した。
ロビンにプルトンの存在を尋ねられたスキヤキは「あるとも」と発言していた。つまり、プルトンはワノ国に存在することが確定した。「四皇」2人が沈められたワノ国の地下に秘密があるかもしれない。
プルトンは巨大な戦艦であることが既にわかっているため、今後どのような形で登場するのか。どのような経緯でワノ国にあるのかなど新たな謎が浮かび上がった。
ポセイドンについても然り、ありかを示す〝歴史の本文〟と同じ国に兵器があることはないと考えていたが、まさかワノ国に存在するとは思っていなかった。アラバスタ編におけるクロコダイルの発言から、プルトンは過去に島を跡形もなく消し飛ばしたことがあると考えられるため、「巨大な王国」側のワノ国にその兵器が存在していることによってプルトンを使用したのは「世界政府」を樹立した「連合国」ではないという可能性が高まった。
大将「緑牛」の能力と強さ
百獣海賊団と戦う描写から、「緑牛」は植物系能力者であることが推察される。藤虎との会話で「2年食べていない」と発言していたのは植物の光合成によるものだろうか。植物のつるのようなもので酒を吸収している場面もあったため、口からの食事の摂取をしていないという意味かも知れない。
「緑牛」の本名はアラマキであり、「徹底的な正義」を掲げる元帥「赤犬」のスタイルに憧れている。ワノ国に来た目的はルフィの首を取ることだが、電伝虫の会話を見る限り「赤犬」にはほとんど無断で行動しているようだ。第1052話でワノ国上空にいることは報告していたようだが…。
先頭から7日しか経っていないとはいえ、クイーンとキングを前に圧倒的な力を見せていたことから、「緑牛」は相当の実力者かも知れない。大将の実力の限界は実は描かれているようで描かれていないため、これから敵として君臨することになる彼らの力量はどの程度なのか謎である。
「四皇」を倒した三船長がいる場に単独で乗り込むことを踏まえれば自分の力に相当の地震がある可能性が高く、その強さは計り知れない。
宴
戦争の勝利と「明日のメシ」を祝して盛大な宴が行われた。新聞を見てルフィの首を取りに来たキッドはルフィに新聞を見せる。
新しい「四皇」はシャンクス・黒ひげ・バギー・ルフィの4人。この描写の配置は第25巻の表紙に描かれた配置と同様で、このことは以前から考察がなされていたため、見事当たったことになる。バギーは七武海の撤廃を受けて海軍が拿捕しようとしていたが、どのような経緯で「四皇」になったのか。
緑牛の発言によれば「海軍」はワノ国に割く戦力がおらず、「外の世界」はメチャクチャになっているという。新聞にサボの写真が載っていた描写があるため、五老星のいう「呪われた世界会議」とモルガンズのいう「死亡記事」、「革命軍の天竜人への宣戦布告」などとこの「世界の混乱」がどのような関係にあるのかが重要になってくる。
また、バギーが「四皇」になった理由として現時点で考えられることはロジャー海賊団の見習いで赤髪シャンクスの旧友であるという経歴や新たな「四皇」のルフィとインペルダウンを脱獄した過去などが挙げられるが、「四皇」には圧倒的な強さが求められるはずなので、バギーの強さを示す何らかの理由があると考えらえる。
バギーは七武海だったが「四皇」に選ばれるには元七武海よりも強いという圧倒的な実力を何かで示す必要があるはずである。別の視点で考えれば、バギー自身の強さではなく、「海賊派遣組織」バギーズ・デリバリーのトップとしての統率力と部下の強力さを買われたという可能性もあり得るかもしれない。
今回も多くの新たな謎が生まれたが、1ヶ月の休載を経てワンピースがどのような展開を見せるのか、何が明かされていくのか楽しみにしたい。
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