【ディズニーとワンピース】『ピノキオ』

文学

『ピノキオ』

『ピノキオ』(1940年)ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

 『ピノキオ』は1940年に公開されたウォルト・ディズニー・プロダクションにより制作された長編アニメーション映画です。

 原作はイタリアの作家カルロ・コローディの童話『ピノキオの冒険』で、ゼペットの作った木製の操り人形ピノキオが冒険を重ねて、人間の子どもになるというお話。

 ピノキオは、子供のいない木工職人ゼペットが「自分の子供になるように」と願って作った木製の操り人形でした。 
 ある夜、ゼペットの願いを聞いたブルー・フェアリーが現れ、ピノキオに命を与えます。フェアリーはピノキオに「勇敢で、正直で、思いやりのある子供になれば本物の人間になれる」と告げます。そしてコオロギのジミニー・クリケットが良心役としてピノキオを導くことになります。

 しかし世間を知らないピノキオは、誘惑に負けて人形劇団に囚われたり、嘘をついて鼻が伸びてしまったり、遊んで暮らせるという甘い言葉に惹かれてプレジャー・アイランドでロバに変えられそうになったりと、数々の困難に巻き込まれてしまいます。
 そんな中、ピノキオを探していたゼペットが大クジラ・モンストロに飲み込まれてしまいます。ピノキオは自らを犠牲にしてでもゼペットを助けようと決意します。

 命を投げ出してゼペットを救い出したキノピオは、その勇気と真心が認められ、ブルー・フェアリーによって本物の人間の子供となります。
 ゼペットの願いは叶い、彼らは幸せに暮らすのでした。

うそつき

 ピノキオと聞いて、誰もが思い浮かべるのは「嘘をつくと鼻が伸びる」という特徴です。一方、ワンピースには、長い鼻を持つ〝うそつき〟のウソップが登場します。

モンブラン・クリケット(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 また、空島編では、北海民話「うそつきノーランド」に登場するモンブラン・ノーランドの子孫クリケットが登場します。
 一方、ピノキオの良心役となったコオロギの名はジミニー・クリケットでした。

クジラ

ラブーン(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ゼペットが大クジラのモンストロに飲み込まれたように、〝偉大なる航路グランドライン〟突入の後に双子岬に辿り着いた〝麦わらの一味〟は、ラブーンという名のクジラに飲み込まれてしまいます。
 ラブーンのお腹の中には、クロッカスという老人が住んでいました。

操り人形と妖精

操り人形(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 ゼペットが作った操り人形ピノキオは、彼の願いを叶えるためブルー・フェアリーに命を授けられます。

 一方、〝麦わらの一味〟が訪れたドレスローザは〝イトイトの実〟で人を操るドフラミンゴが支配する王国でした。
 この王国には〝ホビホビの実〟の能力によってオモチャに替えられた人間達と、人々に「妖精」と呼ばれ愛される小人族が登場します。

 また、ブルーフェアリーに命を与えられたピノキオは、糸のない操り人形として一躍サーカスのスターになりますが、一座の親方ストロンボリによって「鳥かご」に囚われてしまいます。

鳥カゴ(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 「鳥カゴ」は、ドフラミンゴの技として、ドレスローザ編で登場します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました